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ゲーツ国防長官はなぜ自衛隊栄誉礼を辞退したのか――日米同盟の危機?!

2009/10/26 05:07

 

10月20日から日本を訪れたオバマ政権のロバート・ゲーツ国防長官が日本側の防衛省首脳との会食を辞退し、さらに自衛隊の歓迎の栄誉礼をも辞退したことは、もうちょっと真剣な関心を向ける必要があるでしょう。

会談を前に握手するゲーツ米国防長官(左)と北沢防衛相=21日午前10時14分、防衛省(代表撮影) grok target body start

会談を前に握手するゲーツ米国防長官(左)と北沢防衛相=21日午前10時14分、防衛省(代表撮影)

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ワシントンの日米関係政策コミュニティーでは「ゲーツ氏の辞退」が少なくとも重大な出来事として論議の対象となっています。その論議の背後にあるのは「日米同盟は危機を迎えつつあるのか?」という疑問です。

 

ワシントンでゲーツ長官の外交儀礼を欠いたかのような態度が最初に話題となったのは、ワシントン・ポスト10月22日の記事が契機でした。この記事はジョン・パンフレット記者とブレイン・ハーデン記者との共同執筆です。

 

ハーデン記者は東京駐在のようですが、パンフレット記者は元来は中国報道で名声を確立したベテランです。いまはワシントン駐在で、部長級のエディターとして取材も執筆もするという感じです。ちょうど私の北京駐在時代にパンフレット記者も北京にいて、知己を得ました。

 

その両記者の長文の記事はゲーツ長官の訪日にからめて鳩山新政権のアメリカや日米同盟に対する態度にオバマ政権がいらだちを深めているという趣旨でした。見出しは「アメリカは軍事パッケージに関して日本に圧力をかける」「ワシントンは東京の新リーダーたちが同盟を再定義しようとすることに懸念を抱いている」でした。

 

その記事でとくに興味深い部分は以下の記述でした。

 

「外交儀礼が重要性をにじませることの多い(日米同盟)関係で、

ゲーツ長官は自分自身のスケジュールに(米側の受け止め方を)語らせた。長官は防衛省高官たちとの夕食会と防衛省での歓迎の儀式への招待をともに辞退したのだ」

 

このことは日本側では少なくとも読売新聞が報じていました。しかしごく小さな扱い、しかも他の解説記事のなかの短い言及という感じでした。産経新聞もワシントン・ポストの報道を受ける形で25日付で報じています。「ゲーツ長官はいったんはセットされていた北澤防衛相との夕食を断った」というのでした。

 

ゲーツ長官は明らかに鳩山新政権への不満のために、あえて会食も栄誉礼歓迎式もボイコットしたのです。こんなことは日米安保関係の長い歴史でもまず例がありません。アメリカ側はそれだけ現状を重大だと認識し、不満や抗議の念を強めているのでしょう。

 

オバマ政権がこのように強硬に、しかも臆するところなく不満を表明するという現実は、日本の安全保障にとっても深刻です。米側の硬化は今回は夕食と歓迎式の辞退、あるいは拒否だけに留まったようですが、安全保障でのこうした負の変化は必ず経済面にまで波及します。そうなると安保面での悪影響を認めたがらない日本側の特定勢力も、さすがに経済面での悪影響は認めざるを得ないことになるでしょう。そういう流れが少なくとも過去のパターンでした。

 

オバマ政権がこうして強硬な姿勢を打ち出してきたことの理由や経緯はまた回を改めて報告しましょう。

 

今回、強調したいことは、たかが夕食会とか歓迎式といって、軽視をすると、全体図の不吉な変化の予兆をまったく見逃すことになるだろうという点です。日米同盟は破棄したほうがよい、という立場を取るのなら、またアプローチはまったく別になりますが。

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コメント(19)

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2009/10/26 06:26

Commented by tora3 さん

 鳩山は脳内妄想の友愛に遊び、小沢は国内政局と選挙にしか関心がなく、民主党を支持する空想リベラル層に受けそうな反米的言辞をいとも簡単に述べます

 アメリカにべったり追随はどうかと思いますが、何の戦略も考えもなく特定勢力の人気取りのために反米、親支那を標榜するなら、民主党政権は道を誤って日本の防衛を危機にさらすでしょうね

 第一、自由、民主主義を理念とするアメリカと、独裁専制国家の支那のどちらと同盟を組むかなど、自明のことだと思うのですが、民主党はそうではない

 いや、民主党は同盟をどう構築するかなど考えてもおらず、ただ、ミンシュ支持層に受けるから反米的に振舞うが、少々反米的に動いてもアメリカは気にもしないだろう、という、根拠のない甘い見通しだけで動いていますね。鳩山、小沢の言辞にそれが現れています
 国家のリーダーとしては最低最悪の部類です

 
 

2009/10/26 06:51

Commented by abusan123 さん

只でさえ米国の民主党は日本に圧力をかけたがる所に露骨に
「反米姿勢」を呈しているのですからこりゃ「工作予告」
と言う所でしょうなあ(^_^メ)

過去には「懲戒的課税」とか色々と圧力をかけてきましたし
経済面での「対日圧力」が予想されますなあ。
特に米軍的には「ハトヤマよ。調子に乗るなよ(^_^メ)」
ってな感じではと。「チャペスほどの根性も無い癖に」と。

こういうシナリオもあるからステルス戦闘機を売ることを
渋ったのでしょうなあ。

 
 

2009/10/26 07:41

Commented by 古森義久 さん

tora3 さん

民主党内にも、現実的な思考の持ち主は多数、存在します。

しかし対米同盟崩しとか東アジア妄想体とか、トップが危険なことを主張しても、それをたしなめる声が起きません。

よほど小沢独裁のいまの体制の威喝が行き届いているということでしょうか。

こういう際にこそ、外部の第三者たちが日本の安全や独立を守るための声を張り上げるべきですね。

 
 

2009/10/26 07:43

Commented by 古森義久 さん

abusan さん

日本独自の国家観、安全保障観があって、アメリカから離れるというのなら、まだ一貫性や責任感はあると思うのですが。

アメリカを敵とすると、どうなるか、シミレーションでも、やって欲しいですね。

安保でアメリカを拒否しても、経済に影響がないと思う愚は早々に排すべきでしょう。

 
 

2009/10/26 07:53

Commented by siegfried さん

 民主主婦目線内閣に国際儀礼の知識などあろうはずが無く、いくらゲーツが態度で不快感を表してみても、防衛相などは「面倒な時間が省略できて良かった」レベルの反応でしょうね。田中真紀子が外相になった時もそうでしたが、外交は本来貴族の社交の上に立っているもの、世界各国が主婦目線の井戸端会議を是とするならともかく、伝統的外交術を重視しているなら、多少の無駄遣いであってもそれは慣習に従うべきです。近年北朝鮮イランなど外交慣習に従わない傍若無人のならず者国家が勃興してきましたが、日本もその仲間入りをするようでは、ますます孤立して行きます。地理的条件は今も昔もFar Eastで欧米社会からは最も遠いことは間違いないのですから、民主政権も、コメントも慣習も主婦目線から目覚めて外交慣例に習熟すべきです。

 
 

2009/10/26 07:57

Commented by 花うさぎ さん

古森さん

ゲーツ国防長官はこのあと韓国を訪問したそうですが、日本とは対照的に緊密な関係をアピールしてます。

何か、以前と逆転してしまいましたね。予想通り外交安全保障は危なっかしくて見ていられません(^^;。

 
 

2009/10/26 08:19

Commented by weirdo31 さん

古森さんの abusan さんへの返信からです。

>日本独自の国家観、安全保障観があって、アメリカから離れるというのなら、まだ一貫性や責任感はあると思うのですが。
>
>アメリカを敵とすると、どうなるか、シミレーションでも、やって欲しいですね。
>
>安保でアメリカを拒否しても、経済に影響がないと思う愚は早々に排すべきでしょう。

我が国が優柔不断な態度でアメリカの対日不信を増幅しても、Chinaがあるさと考えていたら大間違い。そうでなくても民主党のバックには、伝家の宝刀である保護主義のカードを切りたがっているアメリカの労働界がひかえています。

Made in Japanの表示さえ無ければなんてのは、鳩山並の脳天気。コンポーネントからビスに至るまで、Made in Japanはだめと言うことになります。中国もそれを待っているのかも分かりません。失職した日本の技術者歓迎ということになります。

考えたくないことですが、「遠くない過去の一時期」にアメリカに経済封鎖された起こったことは「反省」せずとも教訓として学ばねばなりますまい。

 
 

2009/10/26 08:57

Commented by micchi7 さん

このことは、朝鮮日報をはじめとする韓国紙がうれしそうに書いていましたね。
曰く、「日本の外務省関係者は、”公の場で脅迫したにほかならない”」と。http://www.chosunonline.com/news/20091023000038
曰く、日本のノ・ムヒョン政権と。

まあ、日本国民の民意ですから。

 
 

2009/10/26 09:06

Commented by abusan123 さん

To weirdo31さん


>Made in Japanの表示さえ無ければなんてのは、鳩山並の脳天気。コンポーネントからビスに至るまで、Made in Japanはだめと言うことになります。中国もそれを待っているのかも分かりません。失職した日本の技術者歓迎ということになります。

なんか、トヨタやユニクロ辺りが米国労働界のターゲットに
なりそうですなあ。尤もトヨタはビッグ3が不甲斐ないので
一筋縄ではいきそうにもないですが、ダンピング提訴と言う
手も有りますしね(^◇^;)

>考えたくないことですが、「遠くない過去の一時期」に
>アメリカに経済封鎖された起こったことは「反省」せずとも
>教訓として学ばねばなりますまい。

アホの政府のお陰で米国市場を失うのは腹ただしい事
ですなあ(^_^メ) 米国政府が今までどんな汚い手段
を使ってきたかを解っての「反米」かと。

 
 

2009/10/26 10:35

Commented by よもぎねこ さん

 民主党はこうしてアメリカを怒らせている事を理解しているのでしょうか?
 民主党だけでなく他の日本のマスコミ各社も、アメリカが怒っている事を理解できているのでしょうか?

 確固たる信念の元に反米をするならそれはそれで仕方がありませんが、全然覚悟も何も無く、唯言いたい放題をやりたい放題をしているとしか思えません。
 そもそも本当に反米をしていると言う自覚があるかどうかも怪しい気がします。

 これじゃカダフィーやチャベスのほうが遥かに立派です。 彼等は信念の元に反米し、そのために受ける制裁や不利益も十分覚悟しているのですから。

 
 

2009/10/26 11:04

Commented by 古森義久 さん

よもぎねこ さん

そのとおりですね。

ただしカダフィは最近はアメリカに擦り寄っています。
レーガンに爆撃を受けてから人が変わったようになったこと、覚えていらっしゃいますか。

 
 

2009/10/26 12:30

Commented by iza0730 さん

古森さん こんにちは
米国防長官が夕食会も自衛隊の栄誉礼もキャンセルしたこと、至極当然だと思います。来日時の鳩山総理を始め岡田、北沢などの言動をみればこういう流れになるのは当たり前です。
とに角民主党政権の首脳三人とも全くの能天気ですね。「いい加減さもここに極まれり」というところですな。彼らには我が日本を守る気も、国民の代表として国益を守る気もさらさらないようで、おそらく中共一人が高笑いでしょう。

 
 

2009/10/26 12:47

Commented by 古森義久 さん

iza0730 さん

「至極当然」というのは、日本側からの視点としても、いまの状況ではきわめて冷徹な観察だと思います。

そのことがわかる人がどれだけいるのか。

 
 

2009/10/26 14:15

Commented by 古森義久 さん

tenyoufood さん

またまたこんなところで程度の低いこと書いて、

でもキミはほんとに古森ブログが好きなんだな。

 
 

2009/10/26 21:18

Commented by hafuhafu さん

この一件について、ワシントン・ポストに指摘されるまで日本のジャーナリズムが反応できなかったとすれば、日本で政治関係のジャーナリストを自認する人々は猛省すべきだと思います。結局、日本のジャーナリストも民主党の政治家と同じで外交音痴だと言われても仕方ないですよね。

 
 

2009/10/26 23:16

Commented by wasabiorginger さん

古森さん
ここまで露骨にされても鳩山総理どのは気がつかないのでしょうね。妄想に遊ぶ由紀夫ちゃんの友愛という言葉は日米間には無く、日支間にこそあるのでしょうね。
一方の国防責任者が他方の国軍の栄誉礼を辞退するというのは、友軍とみなさないということでしょうし、さらにはこのままでいくと非同盟関係だぞという意思表示でしょう。
このサインはいい加減にしないと米国は本気でやるぞという脅しです。
それこそ、核保有を公式に認め、北朝鮮と電撃的に米朝友好条約を結ぶかもしれませんね。そうなったら防衛上日本は自前の核を持つ他選択肢がなくなります。それはそれでもいいのですが、今の妄想の鳩山政権下ではあり得ないでしょうから。これらを取り除く必要があります。
ところが、国民は相変わらずの民主党寄りマスメディアの報道ですっかり騙されてしまってます。
総選挙後早晩、鳩山・一郎(どっかで聞いた名前だこりゃ)に司直の手が及ぶと見ていたのですが、東京地検特捜部は一体何をモタモタしているのでしょうね。拉致事件実行犯シン・ガンスの助命嘆願した千葉法務大臣が怖いのでしょうか。

 
 

2009/10/27 01:31

Commented by irahka さん

いずれにしても、日本はどこかの時点で米国の一方的な庇護から抜けなければいけないのではありませんか。
このままでは、外交面では李氏朝鮮同様の自己管理ができない国になってしまのではと心配です。
下手をすれば、国家が滅亡するという緊張感があってこそ国の指導者の政治感覚はとぎすまされるのではないでしょうか。

ただし、個人個人が全力を尽くしても、官僚システムを含む国家の制度が合理化されていないと、戦前同様にパーツ同士が反目し合い、全体として能力を発揮できずに他国との競争に敗北することも大いに考えられます。
行政改革そして更に憲法改正が急務と感じます。

 
 

2009/10/27 02:20

Commented by 古森義久 さん

irahka さん

主権国家にとって同盟関係も、友好関係も、永遠なものはありえない。

永遠なのは自国の国益だけだ。

こんな意味の外交格言がありましたよね。

 
 

2009/10/27 07:50

Commented by abusan123 さん

To tenyoufoodさん

>アメリカは、日本の諺「食べ物の恨みは恐い」の意味を知らないようだね。

>おもいやり予算が貰えなくなると困るのはアメリカなのになァ~

米中の暗闘も理解していない低い視点の発言ですな。
貴方は福島瑞穂ですか?

 
 
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2009/10/26 18:56

ゲーツ国防長官、自衛隊による栄誉礼拒否 [ミッドウェー海戦研究所]

 

そんな話、聞いてないよ…。 ||&lt;#FFFFFF&#039;style=&#039;font-size: 20pt;color:#FF0000&#039;``ゲーツ国防長官は訪日期間中、自衛隊による栄誉礼も拒否した。|| 朝鮮日報10月23日付け記事 = [http://ww…

 

2009/10/26 06:20

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