愉快なテーマではないですが、もう少し「慰安婦」問題を続けます。
アメリカ議会の例の公聴会では元慰安婦だとされる3人の女性が証言をしました。このうち日本軍に連行されたと述べた人は一人だけ、オランダ女性(現在はオーストラリア国籍)のオハーンさんという女性でした。オハーンさんはいわゆる「慰安婦」問題や「日本軍の強制徴用」が未解決の案件であるかのように語り続けました。
しかしこの女性は60年前の軍事法廷で同じ証言をして、
日本人11人が死刑をも含む厳罰を受けた「戦争犯罪」裁判の完結に立ち会っていたのです。
しかもその裁判では日本軍の上層部は「慰安婦は自発的にする女性だけにせよ」という命令を出していたことが立証されていたのです。
一つの同じ「犯罪」や「容疑」で同じ当事者を二度も三度も、あるいは永久に裁き、有罪を宣告し続けるというのが、この「慰安婦」問題の本質なのです。
それを裏付けるオランダ女性の実例について書いた産経新聞記事を以下に紹介します。
対日非難は蒸し返し…オランダ女性の事例 末端将兵の行為すでに厳刑
【ワシントン=古森義久】米国議会の一部やニューヨーク・タイムズが「慰安婦」非難で日本軍の強制徴用の最大例として強調するオランダ人女性のケースは実際には日本軍上層部の方針に逆らった末端の将兵が勝手に連行し、その違法行為が発覚してすぐ日本軍自身により停止されていた事実が明らかとなった。しかもこの違法の性的徴用の責任者たちは戦後の軍事裁判で死刑を含む厳刑に処されており、今回の日本非難はすでに責任のとられた案件の蒸し返しとなっている。
8日付のニューヨーク・タイムズは日本の慰安婦問題を安倍晋三首相がそのすべてを否定したかのような表現でまた報じたが、そのなかでオランダ人の元慰安婦だったというジャン・ラフ・オハーンさん(84)の「インドネシアの抑留所にいた1944年、日本軍の将校に連行され、慰安所で性行為を強要された」という証言をとくに強調した。同紙はオハーンさんの2月15日の米下院外交委員会公聴会での証言を引用しており、「日本政府からの公式の謝罪が最重要」と述べたとして、日本軍が組織的に総数20万人もの女性を強制徴用したという糾弾の最大の根拠としている。
ところが慰安婦問題に詳しい日米関係筋などによると、オハーンさんは戦後すぐにオランダ当局がインドネシアで開いた軍法会議で裁いた「スマラン慰安所事件」の有力証人で、その証言などにより、上層部の方針に違反してオランダ女性を連行して、慰安所に入れた日本軍の将校と軍属計11人が48年3月に有罪を宣告され、死刑や懲役20年という厳罰を受けた。オハーンさんは同公聴会で日本側が責任をとることを求めたが、責任者は60年近く前にすでに罰せられたわけだ。
日本政府には批判的な立場から慰安婦問題を研究した吉見義明氏も著書「従軍慰安婦」のなかでオランダ政府の報告書などを根拠にスマラン慰安所事件の詳細を記述している。同記述では、オハーンさんらオランダ女性を連行したのはジャワの日本軍の南方軍幹部候補生隊の一部将校で、(1)軍司令部は慰安所では自由意思の者だけ雇うようはっきり指示していたが、同将校たちはその指示を無視した(2)連行された女性の父のオランダ人が日本軍上層部に強制的な連行と売春の事実を報告したところ、すぐにその訴えが認められ、現地の第16軍司令部はスマラン慰安所を即時、閉鎖させた(3)同慰安所が存在したのは2カ月だった(4)主犯格とされた将校は戦後、日本に帰っていたが、オランダ側の追及を知り、軍法会議の終了前に自殺した-などという点が明記されている。
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