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テロ対策がオバマ大統領を悩ます

2010/01/07 08:01

 

アメリカで12月25日に起きた旅客機爆破のテロ事件は未遂だったとはいえ、衝撃的な波紋を全米に広げました。

 

その衝撃の背後にはオバマ政権の対テロ対策が甘すぎるのではという深刻な懐疑があります。

 

そのへんについてコラム記事を書きました。

 

【朝刊 1面】
【あめりかノート】ワシントン駐在編集特別委員・古森義久

 

 ■オバマ大統領への巨大な難題

 なんとも落ち着かない暗い空気が米国社会に新たに広がってきた。

 

 「クリスマスの攻撃」と称される12月25日のデルタ航空機爆破未遂事件が「テロリズムと米国」という重大な課題を国民一般に再び突きつけたからだ。

 

 米国民や米国機を「アメリカだから」という理由だけで無差別に破壊しようとする試みに標的となる側がどう対処すべきかの自問が改めて巨大な不安の影を広げたのだといえる。

 

 爆破を図ったナイジェリア国籍の青年が国際テロ組織、アルカーイダの意図を受け、本格的な無差別破壊活動に走ったことには疑問の余地がない。

 

 しかも犯人側の最終の小さなミスがなければ、標的の旅客機は爆破され、300人近くの男女は確実に殺されていた。

 

 オバマ政権側では犯人の父親から政府当局が事前に警告を受け、犯人が現金で航空券を買い、預ける荷物もゼロだったのに、対策がなにもとられなかったことが判明し、非を認めるにいたった。

 

 ジャネット・ナポリターノ国土安全保障長官も保安措置の欠陥を認め、その改善への具体策を発表した。

 

 だがいまの米国社会のテロ問題での不安は現政権の単なる「無能とか無理解」に対してではなく、「オバマ大統領がテロの脅威の本質を過小評価し、否定する」ことに対してだと、ベテラン政治評論家のチャールズ・クラウトハマー氏が指摘する。

 

 事実、オバマ大統領は就任直後からまずグアンタナモのテロ容疑者収容所の閉鎖を決め、テロリストを自国の敵として軍事裁判で裁くことをやめ、一般の犯罪容疑者収容所に移す措置を発表した。

 

 続いてテロ容疑者への「水責め」と呼ばれる「強化された尋問」を禁じ、逆にその尋問を実行した政府係官を刑事訴追する手続きをとった。

 

 さらにはブッシュ前政権時代の「対テロ戦争」という概念に背を向け、テロは戦争という軍事行為ではなく、刑法違反という犯罪行為として扱う姿勢をみせた。

 

 オバマ大統領のこの姿勢はブッシュ前政権の政策の強烈な否定でもあった。

 

 ブッシュ政権は2001年の9・11テロに対し、国家としての固有の自衛権を発動し、戦争を宣言した。

 

 オバマ氏はそれに対しテロの原因をまず考え、テロの実行犯や容疑者の人権を重視するという構えだった。

 

 その構えの基礎は大統領選の最中にテロ対策に関連して、「私がイスラム世界に手を伸ばせば、彼らも理解し、米国の安全も高まる」と述べた相互理解への信奉にあるとされる。

 

 だがブッシュ政権のディック・チェイニー前副大統領は今回のテロ未遂事件の後、「オバマ大統領は対テロ戦争に直面しているのに、テロリストに低姿勢をとり、米国民なみの権利を認めれば、戦争がなくなるというふりをしている」と酷評した。

 

 ブッシュ政権時代の8年間近くには、米国内でテロが一件も起きなかったという自負をちらつかせる論評だった。

 

 一連の世論調査では、オバマ政権の対テロ政策へのこの種の批判や不安は、共和党や保守派だけには限られないことが証明されている。

 

 テロへの対応はテロの本質をどうみるかに当然、発する。その背後には、人間をどうみるかという究極の課題さえ浮かびあがる。

 

 話しあえば、合意できる。理解を示せば、衝突は遠ざかる。

 

 オバマ氏の思考はそんなふうなのだろう。

 

 だがその思考が現実の試練にさらされ、国内テロ対策が医療保険改革、アフガニスタンイランなどと並んで、オバマ大統領への巨大な難題となってきたようだ。

                 ========

 

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コメント(13)

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2010/01/07 08:19

Commented by abusan123 さん

大島信三氏も指摘されてましたが、よくアル・カーイダ
(アルカイダ)が紛れ込んでなかったものです。
9.11以来の大惨事=大統領暗殺も有り得たのですから!!
http://oshimas.iza.ne.jp/blog/entry/1399819/

平和ボケとは無縁の筈の米国で何故?と思いますな。
首相官邸の方が未だガードが堅いと。

最も米国にも日本同様に妄想的とも言える反戦主義者
の存在が確認されていますが(テキサス親父さんが
しっかりと嘲笑ネタにしています'`,、( ´∀`) '`,、)
オバマ大統領はまさかそう言った連中に毒されてるの
では無いでしょうねぇ┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

ったく鳩山由紀夫じゃあるまいしと。

 
 

2010/01/07 08:27

Commented by abusan123 さん

というわけで本レス

>だがその思考が現実の試練にさらされ、国内テロ対策が
>医療保険改革、アフガニスタンイランなどと並んで、
>オバマ大統領への巨大な難題となってきたようだ。

「インディアンの教え」と言う子育て本にこういう言葉が
有ります。

「戦いの中で育った子供は誰とでも戦います。」

これは中東社会の子供達の事を示唆するもので有りましょう。
つまり、中東社会の人々が米国の立場を理解する事は
余り期待できないって事です。典型的なイスラム教の「敵国」
と見なすアラブ社会人も少なくないと。勿論、話し合いも
大事ですが、何かと難癖をつける輩の存在も計算に入れなくては
成りません。

最もこれは嫌韓日本人の「対朝鮮半島民族論」の主旨でも
あるのですが。特に韓国反日主義者に対する安易な妥協は
絶対に禁物って事です。(それを小沢一郎鳩山由紀夫
やりやがってますからね(ー_ーメ)(ー_ーメ)(ー_ーメ))

兎に角、「戦う」と言うオプション(選択肢)も忘れては
成らないのが国際社会の厳しい現実と言う事でしょうね。

 
 

2010/01/07 09:36

Commented by 王マイゴッド さん

古森様、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

 似たような人が、日本にもいます。日本の年越し派遣村の村長さんです。昨年は大不況で年を越せない浮浪者を日比谷公園に集めて炊き出しパフォーマンスをしました。(純粋に善意によるものだと考えたいが私は信用できないでいます)

 昨年この人と一緒になって麻生批判をした現与党が、同じように騒ぎになっては困るということで内閣の参与だかと言う形で、この人を政府側に入れて公設派遣村を開村しました。

 結局この派遣村、目玉の就労相談所併設を利用する人などほとんどなく、浮浪者のごね得で、予定をオーバーして今はカプセルホテルを無償で提供され、とにかく与党のために騒ぎにならないように尽力し、これには成功したため産経以外からは批判的に報じられることのない人です。

 窓口がどこか分からないだの、ホテルを用意しろだの、そんなたわごとに対して、「しのごの言う前にちゃんと働け、さもないと食えなくなるぞ」と一喝するのがまともな大人ですが。

 ボランティアから政府の一員、市民運動家から大統領。善意で接すれば善意で報いてくれるはず、そういう私は天使。浮浪者やテロリストはそのための材料。真の悪魔は貧困やテロリストではない、政敵だ・・・と考えるタイプの人たちですね。



 

 
 

2010/01/07 09:37

Commented by 古森義久 さん

abusan さん

現実に、対外紛争に際して、いくら交渉や協議を重ねても、相手は応じず、実力で決着を図ろうとしてくる場合、こちらも「戦う」という選択肢を国策として残しておくというのは、どの国でも常識ですよね。

その常識の外にいるのがわが日本国、というより戦後の日本です。

 
 

2010/01/07 09:51

Commented by weirdo31 さん

我が国防衛の最高司令官にもその傾向というか「思い」が感じられますが、ひょっとしてオバマにも同じ思いがあるのでしょうか。

その「思い」とは9.11はCIAが企み、アルカーイダを使って実行した犯罪であるという話です。民主党の首藤信彦もその信奉者のようです。首藤の出版記念パーティに出席した鳩山が、言動は慎重にではなく、やるなら命をかけてやれと発破をかけたそうですから、鳩山の「思い」はどちらにあるかはっきりしています。

オバマが配下の諜報組織に激怒したのも、其の原因は那辺にあるか疑わしいですね。

 
 

2010/01/07 19:26

Commented by koku さん

古森さま

例えば戦争の前には思いっきり話しあうものです。イラク戦争の前には散々話し合いましたし、日米開戦の前にもずっと話し合ったものです。米側がちゃぶ台返しをして終わりました。

お互いに戦っている間に矛を収めたら、一方的にやられるだけです。その前に、お互いに平和協定でも結んでおくのが常識でしょう。

話し合えば解決する場合もあるが解決しない場合もある。それを全てが解決するように考えるのはおかしなことだと思います。現実を妄想が上書き消去しているわけです。左翼は一種の信仰です。オバマ大統領は信仰告白でもしてるんでしょう。

 
 

2010/01/07 22:51

Commented by abusan123 さん

To Cosplaykのおっちゃん

>イザ記者には、テロ対策を論じでも、無駄だろう。
>今のやつらは、知らぬが、彼らの大先輩ビンラーティンは、イスラム世界のヒーローでも言えるだろう。

そりゃチベットの「独立派」を徹底的に弾圧する政府ですからな!!
世界の大義名分に反しながらも(^_^メ)

そんな中共政府に土下座するような鳩山政権は
恥ずかしくて目も当てられない!!
我々日本国民の大失態振りに何処に怒りの矛先を
当てれば良いのやらと!!( ゚д゚)、ペッ

 
 

2010/01/07 22:56

Commented by abusan123 さん

全く、韓国人ばりに火病らなければならない我も情けない(--;) ウ
こんなおっちゃんの嘲笑に対して。

 
 

2010/01/08 04:42

Commented by thinking さん

>話しあえば、合意できる。理解を示せば、衝突は遠ざかる。

 これが出来れば、中東戦争などは、とっくの昔に解決できているであろう。
 日中関係や日朝関係も、シナも朝鮮も日本の事は、日本の歴史的真実の理解をしての話し合いではなく、日本の歴史的事実を捏造して日本の交渉力を殺ぎ、譲歩を迫っているのだ。 そのスパイ工作に日本が屈しての、話し合いと理解だから、日本は、やられ放題だから、今の鳩山政権は話にならぬ。

 
 

2010/01/08 07:25

Commented by abusan123 さん

To thinkingさん

>日本の歴史的真実の理解をしての話し合いではなく、
>日本の歴史的事実を捏造して日本の交渉力を殺ぎ、
>譲歩を迫っているのだ。 そのスパイ工作に日本が屈しての、
>話し合いと理解だから、日本は、やられ放題だから、
>今の鳩山政権は話にならぬ。

特に韓人の日本に対する非難を聞くにつけ尚更そう思います。
これでマスゴミは韓流だのと言っているのですから
話しになりません┐(´д`)┌ ヤレヤレ

 
 

2010/01/08 08:36

Commented by thinking さん

To abusanさん
>全く、韓国人ばりに火病らなければならない我も情けない(--;) ウ
>
 本当に、そうですよ!
 韓国人は火病でもって、激しく日本に理不尽な抗議をして、黒い物を白いと言い張って無理を通そうとする、日本領土の竹島も日本海海戦の日本海の呼称も。 日本人は大人しいから言い成りになる。 左翼は言成になっても良いかもしれぬが、我々、正論の右翼としては、火病に成りそうな位に気が変になる、それが朝鮮人の思う壺かもしれないが・・・。

 
 

2010/01/08 09:39

Commented by 王マイゴッド さん

私は鳩山氏は史上最低、村山氏を史上最悪の首相だと思っていますが、そういえば村山氏もオウムだかハトだかを名乗るテロリスト集団に破防法に適用できない首相でした。それで自分は戦争しない平和勢力なんだと満足していられるような人でした。

適用してさえいれば、つまり国が当たり前の役割を果たしてさえいれば、前途有為な若者が、周りから蔑まれながら気色の悪い集団生活を続けることを止めさせられたのに。世田谷の周辺の住民もいまだに監視活動を続けていますが、こんな馬鹿馬鹿しい生活をする必要もなかったのに。

 
 

2010/01/08 22:11

Commented by 王マイゴッド さん

古森様、こんばんは。

私はオバマ氏を批判的に見ているので、
村山元首相や湯浅年越し派遣村の村長さんを
引き合いに出したりしましたが、
これでは村山氏や湯浅氏が
オバマ大統領並みになってしまいますね。
少しオバマ氏を弁護しますと、彼も、
ノーベル賞の授賞式では、自分は戦争を遂行しており、
敵を殺すし米兵も殺される命令を下す、
正しい戦争もあるのだと演説しています。

また、今回のテロ未遂では、
はっきりと政府の誤りを認め謝罪もしています。

当然ながら、自分はいい人だと思い込みたいがために
日本人のやったことなら冤罪でも喜んで謝罪するが
自分のやったことの過ちは絶対に認めることのできない
愚かな元首相や村長とはレベルが違うことは認識しております。

 
 
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