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オバマ政権も北朝鮮への「戦略的忍耐」策を見直し

2010/10/01 14:36

 

 オバマ政権はいま北朝鮮の最高指導部の変動にどう対応しているのか。

 

 以下は私が書いた最新の記事です。

 

【朝刊 国際】
対北朝鮮 「戦略的忍耐」転換も 米、基本的な政策再検討へ

 

 【ワシントン=古森義久米国政府は北朝鮮の労働党代表者会の決定について、静観に近い慎重な姿勢をとっている。しかし、政府筋はオバマ政権が、非核化に向けた北朝鮮の動きを時間をかけて待つというこれまでの「戦略的忍耐」政策からの変容を迫られる局面を迎えていると指摘した。

 北朝鮮での金正日総書記の三男ジョンウン氏の大将任命など権力世襲への動きに対し、オバマ政権のキャンベル国務次官補は決定的な判断を下すには「尚早」「情報不足」と述べ、慎重で抑制された対応を示した。

 

 だがアジア政策にかかわる米国政府筋によると、同政権の静観ともみえるこの態度は金正日氏が総書記の地位にある間は三男の異例の抜擢(ばってき)への反発や、その結果としての対外政策の急激な変化も当面は起きないというごく短期の判断に基づいており、現実には金総書記死亡後の新情勢への取り組みに重点をおいている。

 

 この取り組みではこれまでクリントン国務長官自身が「戦略的忍耐」と呼んできた基本政策も大きなチャレンジを受け、変容を迫られる展望も浮かんできたことをオバマ政権自身、十分に意識しているという。

 

 オバマ政権に近い大手研究機関「外交評議会」の朝鮮問題専門家スーミ・テリー氏も9月29日、金総書記の意図は「妹の金敬姫氏や義弟の張成沢氏がジョンウン氏を支える集団指導制」を作ることにあるのだろうと論評した。

 

 健康悪化が伝えられる金総書記自身がもし死亡すれば、集団指導で現体制維持に努めるという期待によるという。だがテリー氏も強力な指導者がいない集団指導制では従来の体制や政策を長くは保てないという展望をも強調した。

 

 米国議会調査局で長年、朝鮮情勢を追ってきたラリー・ニクシュ氏はオバマ政権の対北朝鮮政策について

 

 (1)昨年12月のボズワース北朝鮮担当特別代表の訪朝に成果がなく、すでに政策の再編を迫られていた

 

 (2)今年3月の韓国哨戒艦撃沈事件で対北制裁の実施に追われるようになり、さらに政権世襲の動きが出て、基本的な政策の再検討を要するようになった

 

 (3)北朝鮮の激動への対応には中国との協議が重要だが、いまのところ中国はその対米協議を拒んでいる

 

 -などの点を指摘した。

 

 同氏はまた「金総書記が世襲路線を軍部に受け入れさせるために軍への何らかの譲歩をした形跡があり、その譲歩が何かによって対米姿勢が変わってくる」という見解を述べた。

 

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コメント(6)

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2010/10/01 15:06

Commented by しゅん さん

ジョセフ・ナイさんによると、「中国はその対米協議を拒んでいる」というよりは、出来ない、不可能なのだと言うことのようです。
http://diamond.jp/articles/-/9579?page=3
「 中国は、北朝鮮との関係でふたつの目標を持っている。ひとつは核保有を制限すること。もうひとつは国家崩壊を防ぐことだ。
 北朝鮮が崩壊すると、難民が中国になだれ込む。中国はこのふたつの目標を並行して達成しようとしてきたが、北朝鮮の指導部と何らかの対立問題が生じると、後者を重視せざるを得なかった。つまり、北朝鮮に対して、中国は完全に厳格な態度に出てこられなかったということだ。逆説的だが、北朝鮮はその弱者的な立場を国家パワーとして利用しており、それを中国に対して行使しているのだ。
 中国は、北朝鮮が国家崩壊を免れるためには中国的な経済改革を推進することが必要だと見ているが、北朝鮮にはその意思がないという状態だ。」

今回の尖閣の事件で、中国国際的立場が失墜すれば、アメリカに協力すると言う形の譲歩があるかも知れません。

それで拉致問題解決に一歩でも近づければ嬉しいのですが。

 
 

2010/10/01 15:16

Commented by koku さん

古森さま

繁盛している家業も3代目でつぶれるとか言いますから。どう展開するのか見ものです。

ただ、なぜ中国が世襲を認めたのか、その事情が分からないのです。

 
 

2010/10/01 15:58

Commented by iza07596303 さん

お世話になります
日本もその時のための国内体制と、法整備が必要ですね。北朝鮮崩壊時またそれに付随して起こるであろう想定外の戦闘にも。
混乱時には北の指示で自衛隊へのテロ行為なども想定できるでしょうね。北への中国の侵略も。
中国国内も一枚岩ではないので戦略的に分裂工作もすべきでしょうね。各省毎にいろいろあるようですから。
北京と上海、都市と農村部、沿岸部の中でもいろいろ軋轢はあるそうです。

 
 

2010/10/01 17:31

Commented by teruo さん

私の推論では中国北朝鮮は馴れ合いで裏では出来上がっていると思う。浮世の人の目を欺くような事はよくことだ。お釈迦様でもこれを容認している。
要するに中国は世界の現状に不満なのだ。中国人の思想として目の届く限りを支配して初めて祖国の統一が完了だ。 北朝鮮が自分のリスクとコストで世間をお騒がせするのは中国にとって熱烈歓迎だ。

 
 

2010/10/01 17:51

Commented by watch1938haruo さん

古森様、本稿でのアメリカの[対北朝鮮「戦略的忍耐」転換も米、基本的な政策再検討へ]の動きは現実的な視点から見て当然のことのように思えます。

 素人としての仮説ではありますが、金正日総書記が二年前に病に倒れてからは従来のそれなりにあった北朝鮮の国家体制の機能そのものが麻痺しているように思います。今回、金正日総書記の三男が後継体制に選ばれたと喧伝されていますがその実態は実妹の金慶喜とその夫の張成沢とが後見人とも見られ、その幹部の殆どが驚くことに70~80歳代であることから見られるように良くも悪くも北朝鮮の国としてのバイタリティーはなくなっていると思われます。

 まさに前世紀の中ごろから出現した共産型金王朝はその末期症状を呈しているように思います。一方の今の中国は往年の清に比べて北朝鮮の根っこは押さえてはいるものの(北朝鮮が中国の保護国であるのは間違いない)、したたかにも金王朝体制の中には手を突っ込むことはせず自然の成り行きにまかせているように思えます。もっとも、中国なりに北朝鮮人との間にはいくつかのパイプは持つようにしていると思われます。

 要は北朝鮮に対してアメリカとしては動きようのない状況にあるということです。こうした中にあって北朝鮮の暴発はあり得ると思いますのでそれへの備えは韓・米・日はしておく必要があるでしょう。

 いずれにしても、北朝鮮崩壊後の展望は描けませんが金王朝はその末期的状態に入っていると思います。大胆ですが私はこのように見ています。これは歴史が教えるところです。 このような国柄に対して比較的最近までこの北朝鮮を賛美する一部勢力がこの日本には存在しました。それは狂気の沙汰です。

 
 

2010/10/01 20:37

Commented by weirdo31 さん

>だがアジア政策にかかわる米国政府筋によると、同政権の静観ともみえるこの態度は金正日氏が総書記の地位にある間は三男の異例の抜擢(ばってき)への反発や、その結果としての対外政策の急激な変化も当面は起きないというごく短期の判断に基づいており、現実には金総書記死亡後の新情勢への取り組みに重点をおいている。

中共中央も実際は北朝鮮の軍部の支持を受けている金敬姫とその夫の張成沢が実権を握り、改革開放路線をとるであろうことを期待して、当座は金正銀を後継と認めたのではありませんか。

日本だけが大陸とは一衣帯水の地などとすっとぼけた時代離れのした表現を使って、相変わらず夢の中です。

 
 
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2010/10/01 20:47

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