ワシントンで日本の新聞の記者として働いていて、おもしろいことの一つは、日本でだったらまず会うことの少ない日本の人たちに会い、話をする機会が意外と多いことです。とくに日本の政治や外交にかかわる人たちとの顔合わせが多くなります。日本の国会議員について、まさに然りです。
私も政治記者の体験はあるし、ワシントンで日米関係、北京で日中関係を報道していれば、いやでも日本の政治家たちとの接触が多くなります。それでもなおここ数年の日本の政治の激変に伴う国会議員の出入りには、なかなかついていけません。そのギャップを補うのがワシントン来訪の国会議員たちとの顔合わせです。もちろん報道という大目的があり、取材という活動の枠内でのことです。
そんな背景で最近、日本のある国会議員と初めて話をする機会を得て、おもしろいな、と実感しました。同時にこの議員について知らなかった自分の遅れをも反省させられました。さらにこの議員が取り組んでいるテーマに強い関心を引かれました。民主党の衆議院議員の村井宗明氏(富山1区選出)です。1973年生まれだそうですから、38歳の若手ですが、実は当選3回、衆議院災害対策特別委員長であり、決して新人ではありません。
その村井議員とは日本大使館でのダニエル・イノウエ上院議員への叙勲のお祝いのレセプションで歓談しました。その村井議員が最も熱をこめて語ってくれたのが日本の公共事業の入札制の非効率、競争欠如でした。
その村井議員がこのテーマについて書いたのが以下の本です。
|
||
|
|
||
| |
||
出版社/著者からの内容紹介
公共機関の調達コストは、高い「お役所価格」 から、安い「民間価格」に変えられる!2011年9月13日、衆議院災害対策特別委委員長に就任した著者が、復興増税以外の財源捻出方法として、野田総理 に提言する衝撃の「行政コスト改革策」。英米など諸外国のコスト削減の切り札となった「競り下げ」方式を具体的に紹介した日本初の単行本。さらに、「競り 下げ」は今までの入札制度の旧弊を破り、日本中のあらゆる会社が国の仕事に参入できるように、参入用件を徹底的に緩和して、より安い入札を何度も繰り返す 具体策も展開。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
村井 宗明
衆議院議員(3期・富山1区選出)。1973年5月30日、富山市(旧大山町)生まれ。妻と長女と長男の4人暮らし。上滝小学校、上滝中学校、富山高校、 同志社大学卒業。民主党職員、NPO法人事務局長などを経て、衆議院議員として3回当選。特技は高校時代に空手、大学では少林寺拳法でともに全国大会に出 場(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
日本ではたとえば中央政府機関がコピー機20台を民間から買う場合、いわゆる業者に入札価格を非公開で提示させます。A企業が2千万円、B企業が2千百万円、C企業が2千3百万円という価格で入札すれば、自動的にA企業の2千万円と決まり、めでたしめだし、で終わりです。
ところがアメリカ、イギリス、韓国などの公共入札はこの2千万円と一応、決まった金額を公開して、さらにそれより安いコストで調達をするチャンスを各業者に与えるというのです。その結果、また入札があり、1800万円に決まれば、2百万円の倹約になるというのです。この諸外国の入札方式を「競り下げ」というそうです。
民主党政権はいまこの「競り下げ」方式を全面的に導入するための措置を取り始めたとのことです。
さあ、この日本の入札が国際的に特殊だということ、みなさん、ご存知だったでしょうか。



by yvb89326
北朝鮮が核武装に成功する理由