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オバマはカーターの再現なのか ニュース記事に関連したブログ

2012/01/26 15:01

 

 アメリカ大統領選挙についての評論のつづきです。

 

日本ビジネスプレスの「国際激流と日本」からの転載です。

 

リンクは以下です。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34372

                               ====== 

 だが現実にはブッシュ人気は急降下して、7人のうちの1人だったビル・クリントン氏が次の大統領となってしまった。

 

 現在のオバマ大統領に対する共和党側の候補の乱立も92年の「7人の小人」を思わせる。1月はじめの時点での共和党候補はちょうど7人だった。ロ ムニー、ギングリッチ、ベリーバックマン、サントラム、ハンツマン、

 

 ポール各候補である。その誰からも、共和党の最終候補はこの人物だという決定的な印 象は伝わってこない。

 

 92年のブッシュ大統領は選挙戦が本格的になるにつれ、支持率を30%台にまで落とした。原因は失業、不況、財政赤字、指導力欠如などだとされた。オバマ大統領の人気低落が失業率の高さや経済不況の長さが原因だとされるのと、明らかに類似している。

 

 ただし、オバマ大統領は、就任1年後ぐらいから支持率を低めてきた点が先代ブッシュ大統領とは顕著に異なっている。

 

 いずれにしても、共和党側の候補の乱立や相互の争いの激化が、なにも現職大統領の勝利を確実にするわけではない、というのが92年の教訓だったのである。

80年と類似する「大きな政府」対「小さな政府」の構図

 さて、現在の選挙戦が1980年の選挙戦も想起させるのは、政策面での対決の類似性のためである。

 

 80年当時、現職大統領だったジミー・カーター氏は民主党の超リベラル派だった。国内政治では「大きな政府」策を熱心に推進した。企業への規制を 強化し、公共事業を増大させ、福祉を拡大した。その結果、財政赤字が記録的に増えて、金利やインフレを高め、失業を増した。景気の回復には政府支出の大幅 な増大であたり、かえって景気を悪化させた。

 

 カーター大統領は対外的にもリベラル的な姿勢で、当時の主敵のソ連に対してソフトで宥和的な態度をもって接した。軍縮交渉でも一方的な兵器削減などを打ち出した。その結果、ソ連を増長させ、アフガニスタンへのソ連軍大侵攻を招いた。

 

 80年の共和党の対抗馬、ロナルド・レーガン氏はこのカーター政策にすべて反対する超保守主義を掲げた。

 

 国内政策では「小さな政府」を徹底して進めた。経済政策でも政府の介入や監督を最小限にし、民間の活力に依存することを推奨した。社会福祉でも自 助努力を強調し、政府の支出を最小限にすることを唱えた。対外的には大規模な軍事力増強を提唱し、ソ連との対決を明確にした。これら保守主義への勧めは米 国民の多数派の熱い賛同を得た。保守主義は米国の政治史上でも初めて草の根に浸透したのだった。

(つづく)

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コメント(7)

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2012/01/26 17:31

Commented by starbeast さん

『1と1/2」戦略や『スウィング」戦略…
懐かしい言葉が出てきたなと思えば…
カーター大統領時代でしたっけね。
「歴史は繰り返す」
一度低下した戦力を海軍が取り戻したのはレーガン政権最終版でしたか。今度は「取り戻す」だけの時間とお金がアメリカにあるかどうか。

 
 

2012/01/26 18:30

Commented by kinny さん

レーガンは旧ソ連との対決姿勢を鮮明にし、スターウォーズ計画等、軍事戦略面で決定的な成果をあげたことが知られているが、何より優れていたのは、無制限の官僚化が進んでいた農務省と軍産複合体を政治の論理下に組み込んだことだ(もっとも日本にとっては委員会の右往左往でクソ迷惑な事態が頻発するようになったが)。
と、軍政が牽制され、将軍が個々に好き勝手を言わなくなった半面、アメリカの政治において、実際的で、真に騎士的な指導力が見られなくなったのは、歴史にロマンを見出したい向きからは残念だ。

 
 

2012/01/26 19:59

Commented by koku さん

古森さま

貿易赤字が約2.5兆円になったそうで、日本の落日を感じさせます。ところが日本にいるのは詐欺師野田。日本のレーガンあるいはサッチャーが必用でしょう。

 
 

2012/01/26 21:08

Commented by yvb89326 さん

ビル・クリントン時代から私はアメリカに関与し始めました。特に世界で噴出した低強度紛争への人道的介入を支持し、これを「クリントン・ドクトリン」と名付けました。この言葉は本当に採用され、使われました。当時から私は、ビルはついてる大統領だと繰り返しました。向かうところ敵無し、経済は絶好調、時代は戦間期、やがてネクストウォーが始まるだろうと言ったのを覚えています。本当にそうなりました。「モニカ・ルインスキー事件」の時、これはご家庭内の問題であり、ビルが奥様に謝って奥様にしばかれれば済む話だと言いました。フランスなら「セ・ラ・ヴィ」の一言だと。我々の敵、金正日サダム・フセインはこのようなことでは批判されないとも私は言いました。ビルは土壇場で謝ることを選びました。二期目の選挙のとき、「政治は結果だ」と言ったら、ビルは実績を延々と並べる演説をしました。レーガノミクスの果実を収穫したにすぎない大統領だとする意見もありますが、ナポレオンですら「私は偉大であるよりも幸運でありたい」といったそうです。私がそう言うとビルはレームダックになったとき、「私は偉大な大統領ではなかったかもしれないが、最も楽しんだ大統領だ」と言いました。そんなこんなであの人物には愛着があります。任期中ITバブルに支えられていた面もあったでしょう。「クリントン時代」を人は懐かしく思い出すだろう、と言ったらアル・ゴアが「私はそうは思いません」と反発しました。何かの席でそう演説したのです。実際のところはどうなのでしょう。

 
 

2012/01/26 23:22

Commented by 古森義久 さん

starbeast さん

懐かしい言葉とは、そのとおりですね。

歴史は繰り返すのか、繰り返さないのか。

 
 

2012/01/26 23:24

Commented by 古森義久 さん

yvb89326 さん

おもしろい記述ですね。

ところどころ私の理解を超えますが。

 
 

2012/01/30 19:16

Commented by 透水 さん

古森様

オバマとカーターは、大分違うのではないんでしょうか。

こんな風に思うのは、・・・
つい最近、「人生を三度生きた女:アルバータ・ハンターの生涯」、という評伝を読む機会があったからです。
メンフィスで1895年に生まれ、ブルースシンガーとして一世を風靡し、アメリカだけではなく、ヨーロッパでも認められました。公民権運動にも勢力的に協力を惜しまなかったこの女性は、60歳頃、母を亡くしてから、20年間看護婦として献身的に働き、83歳で退職。その後、再びステージに立ち、カーター大統領の求めに応じてホワイトハウスでも歌を披露します。「アメリカの国宝」とまで言われた彼女は89才で亡くなります。(参考:→ http://ameblo.jp/yang-hosaka/entry-11045943798.html ) 復帰後にリリースされたアルバム'Amtrak Blues'は、彼女の最高傑作とも言われているようです。
このような復帰後の彼女の活躍は、世界中の新聞で報道されたようです。
本を読んでいて嬉しかったのは、この事を報じた新聞が日本にもあったことでした。
どの新聞社だと思いますか?
産経新聞です。

長々と書きましたが、・・・これは私個人の感覚でしかありませんが、オバマは、実は誰か後ろに操っている人がいるような気がしてなりません。
アルバータは、カーター大統領について、皆があなたをやさしい人というが、それは間違っている。あなたは最も勇気のある人だ、と、書いています。
オバマにそのような勇気があるとは思えません。

 
 
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