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ギングリッチ氏はなぜよみがえるのか

2012/01/29 14:32

 

アメリカ大統領選の共和党側の争いについて、書きました。

 

ギングリッチ氏の人気の激しい浮沈についてです。

 

いまの選挙の本当の争点に光を当てました。

 

 

【朝刊 国際】
【緯度経度】ワシントン・古森義久 ギングリッチ現象が示す潮流

 

 米国大統領選の共和党予備選の攻防でいま最も奇妙にみえる現象の一つはニュート・ギングリッチ元下院議長の人気の激しい浮き沈みだろう。

 

 アイオワ州やニューハンプシャー州での争いでミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事らに敗れ、もう撤退かと思わせたのに、サウスカロライナ州の予備選で大勝した。昨年も名乗りをあげてから支持率を落とし、選対幹部が離散して、絶望ともみなされた。

 

 候補者としてのギングリッチ氏は強引な異色の個性や倫理に欠けるような波乱の私生活のために共和党内でも「オバマ大統領には勝ちがたい」と評される。だが人気を何度も落としながら、そのたびに不死鳥のように復活してきた。その理由は今回の大統領選が不況や失業ではなく実は壮大なイデオロギーの衝突を最大争点としていることだといえよう。

 

 オバマ大統領の施策は共和党側の言を借りなくても「大きな政府」のリベラル政策であることは明白である。景気の回復にも破綻企業の蘇生にも政府の巨額の支出をあてる。国民の医療にも政府の大幅介入による公的保険を進める。社会福祉も政府の支援を増す。高所得層への税金を増し、所得の再配分を図る。いずれも古典的とさえいえる「大きな政府」策だろう。

 

 共和党側は「小さな政府」を唱え、政府の役割をそぐことを主張する。経済では民間活力、福祉では自助努力を強調する。高所得も自由な競争での成果とみて、重課税は市場原理への懲罰として排する。こうした保守主義の教理を現代の米国政治で最も明快かつ強固に説いてきたリーダーがまずロナルド・レーガン元大統領、そしてギングリッチ氏と目されるのだ。

 

 私自身が記者としてギングリッチ氏の政治活動に初めて触れたのは1994年だった。同年の中間選挙で野党の共和党は下院議員の同氏が主導する保守主義政策の拡大の波に乗り、大勝した。上下両院で共和党は40年ぶりに多数を制した。

 

 その最高リーダーのギングリッチ氏は時の民主党クリントン政権への挑戦として「アメリカとの契約」という一連の公約を打ち出した。政府の支出や権限の削減、規制の緩和、福祉の抑制など保守主義の誓約だった。米国が1930年代以来、主流のパラダイム(規範)としてきたリベラリズムを大きく後退させた。

 

 いまオバマ大統領に反対する米国民たちがギングリッチ氏への支持を絶やさないのは、同氏の保守主義推進のそんな実績が大きな要因なのだ。同氏はいまも保守主義の雄弁な論客であり、とくに論争では豊富な表現と発想で共和党側最高の強みを発揮するとされる。

 

 現在の米国では保守主義のアピールが共和党の枠を超えてリベラリズムを圧していることは一連の世論調査で常に証される。無党派の有権者でもオバマ大統領への支持を留保し、保守の政策に視線を転じる層が増えてきた。まして共和党内では保守主義への傾きはいまとくに激しいのである。

 

 いまギングリッチ現象を招くのはこうした潮流だといえよう。保守の思想や政策を最もわかりやすく語り、最も強く進める指導者への志向である。だがそんな流れが共和党の最終候補選びをどう動かすのか、まして最終の本番選挙をどう決めるのか。もちろん予断は許されない。

 

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コメント(9)

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2012/01/29 19:36

Commented by koku さん

古森さま

「本日、ジェネラルモータースは、世界ナンバーワンの企業に返り咲いた。クライスラーは、アメリカの他の如何なる主要企業よりも高い成長率を示している。フォードは、国内の工場に何十億ドルも投資している。そして、これら全てで、16万近くの職をもたらした」

というのはオバマ大統領の一般教書演説ですが、企業が倒産して、経営者、労働組合、株主などもどうしてこうなったかと反省すればよいのです。ある企業が倒産しても同業他社が売り上げを伸ばしてそこで雇用も発生するので、政府の金をつぎ込んで再生させましたと自慢するようなことではありません。オバマ大統領はしなくていことをワザワザやって税金を浪費したバカ者ってことです。

米企業の海外投資を抑制しようともしてるようで、保護主義、孤立主義のはじまりではないかと思います。オバマ大統領が再選されれば、世界の経済にとって良くない方向にいくのではないかと思います。

 
 

2012/01/29 21:04

Commented by yvb89326 さん

何事も過ぎたるは及ばざるが如しで、近年のアメリカ資本主義の欠陥体質はエンロンの破綻辺りで露見していたように思います。冷戦に勝ったからと言って資本主義万能のレッセフェールでやってきたツケがきた。うまくいっている間は「マエストロ」だったアラン・グリーンスパンも1/fゆらぎのように崩壊がやってくることを予言しなかった。予想は出来たはずなのに。
この欠陥経済で70億以上の人口がやっていこうとするのは、なにか「現地自活」を前提として何個師団もジャングルにほうりだしたどこかの帝国を連想させます。フィリピンの建武集団、尚武集団はみな餓死してしまった。
経済にはフィードバックが必要だと思います。行過ぎた資本主義は破壊的です。恐慌を避けるために時には税金が投じられることもあるでしょう。競争原理と中流層の崩壊を食い止めることはかならずしも矛盾しないと思います。
ところでニュート・ギングリッチはおびただしくアイディアを持っていてその実現手段も考えているそうですが、拡大、成長、消費、生産のレッセフェールに回帰していこうと言うのであれば、同じことがまた起きるでしょう。

 
 

2012/01/29 22:20

Commented by 古森義久 さん

koku さん
国有化した企業は再生したかもしれないけれど、ご指摘のように、国民の税金が使われたわけです。その結果、国家の財政はさらに悪化、所得税率はさらに引き上げ、高所得層はさらなる懲罰を受ける。

社会主義革命のようです。

 
 

2012/01/30 00:04

Commented by dpal451 さん

 古森様 こんばんは。

>ギングリッチ氏は強引な異色の個性や倫理に欠けるような波乱の私生活・・

 それでも下院議長をしたり、著書もよく売れているとのことですね。また、レーガン大統領も確か選挙戦の時は二流の俳優だとか、超タカ派だとか悪口をずいぶん言われていたようですね。選挙は一種のネガキャン合戦ですから外から見ていると何が確かか分かりにくいですね。

 いずれにしても大統領選挙の道中は長いですから、さすがにボロが出る人はボロを出すことになるのでしょうね。徹底的に吟味され、タフさも証明された者だけが最後に残ることになります。

 日本の首相ももう少し人物と政治信条を吟味できるだけの制度と時間がほしいですね。ルーピー、アキカンと不適格に思える人が続くとほんとになんとかならないかと思います。どじょう宰相もこの震災復興、原発災害、デフレ円高景気後退のこの時期増税だけに熱心というのは一体どういう考えか理解しがたいところです。

 
 

2012/01/30 02:02

Commented by 小野まさ さん

信念が明確でブレないというのは、政治家にとって最重要の資質ではないでしょうか。そこに確固たるものがある以上、コアな支持者は離れますまい。政治家にクリーンでソフトなイメージを求める人々は次から次へとアイドルを探し続けるのでしょうが。
支持が得られると思えば容易く信条を変える変節漢や、闇雲に与党に反対するだけの天邪鬼や、所属する党と自分の信条が異なっても気持ち悪くならない無神経が政治家やってる国の住民としては羨ましいです。

 
 

2012/01/30 02:20

Commented by koku さん

古森さま

>社会主義革命のようです。

「チェンジ」とは社会主義革命のことだったんですね。今にして思えばですが。

 
 

2012/01/30 08:13

Commented by 王マイゴッド さん

古森様、おはようございます。

本記事、産経紙面にて拝読いたしました。

保守が少しづつ脱落していくわけですが、その際、ロムニー氏にではなく、
むしろ勝ち残る保守派の方に票が集まっていくのではいかと思います。

ギングリッチ氏については、テレビ討論を伝えるニュースで、
司会者の女性問題についての質問への反撃の場面を見ましたが、
そこに居合わせた観客のように私も彼に拍手を送りたくなりました。

私としてはオバマに勝つかどうか、軟弱で卑怯なリベラルに媚びるより、
正当な保守であることをゆるぎない信念で力強く発してほしいですね。

 
 

2012/01/31 06:43

Commented by hhonda さん

私はギングリッチ候補を支援する。彼は政治の総ての分野(外交も内政も)で知り尽くしていて典型的な保守派だ。でも
1.ここ数日はマスコミモ酷く反ギングリッチでロムニー色が濃くなっている。ロムニーは莫大なお金を投じてテレビで新聞でもイングリッチ叩きをしている。殆どのマスコミはロムニーに偏っている感じがする。どのマスコミも木曜日の討論でロムニーが圧勝したと言っている。
2。ギングリッチは選挙の基盤が出来ていないし金欠病だ。明日の選挙でどうなる事やら。ケインがギングリッチを支持に廻った。是は心強い限りだ。
3。アイオワは小差でロムニーは2位、ニューハンプシャーはロムニーでサウスカロライナはギングリッチ圧勝した。フロリダはマスコミの予想ではロムニーらしい。

 
 

2012/01/31 06:52

Commented by hhonda さん

総て金かね。金がものを言う。ロムニーは年間200ミリオンの収入ありながら18%の所得税しか払っていない。鳩山由みたいだ。

米大統領選>共和党指名争い フロリダでロムニー氏圧勝か
 【ハイアリア(米フロリダ州)古本陽荘】米大統領選(11月6日)の共和党指名候補争いで序盤戦最大のヤマ場となる南部フロリダ州予備選(31日)で、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(64)が最終盤で支持を伸ばし、圧勝する可能性が高まっている。ニュート・ギングリッチ元下院議長(68)の陣営との間で、双方が相手の印象をおとしめようと激しいネガティブキャンペーンを展開しているが、組織力と資金力で勝るロムニー氏が有利な戦いを進めている。(毎日新聞)

 
 
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2012/01/30 08:35

残念な事件ですが、起きるべくして起きた事件でしょうね [ana5 の暇に任せて一言、二言…]

 

スーダンで中国人労働者達が武装集団に拉致されました。 残念な事件ですが、予兆は有りました。 南スーダンでは大規模ダムの開発が行われていますが、ダム建設で生じる環境破壊と 水没する地域住民への補償が進んで…

 

2012/01/30 06:05

【大阪】橋下氏「維新の会でまず船中八策をつくる。民主党のようなマニフェストにすると失敗する」 [政治経済ニュース・今私の気になる…]

 

お手本は龍馬…橋下市長の「船中八策」とは?  地域政党・大阪維新の会代表の橋下徹・大阪市長は29日、税制や社会保障、外交など国政に関する基本的政策づくりを進め、幕末の志士・坂本龍馬の新国家構想になぞら…

 

2012/01/30 05:42

米空軍 VS シンクタンクCSBA [東京の郊外より・・・]

 

戦闘機への投資を巡る対決です。無理矢理タイトルで対決図式にしましたが、根本はそこにあります。24日、偶然にも2つの異なる場所で、戦闘機アピール派と投資見直し派が意見を述べあいました

 

2012/01/29 20:59

「まず議員から身を切れバカ」議員、軍人は国の宝だ [水と緑の日本ニュースブログiza.]

 

最近朝から晩まで増税ファシズムマスゴミが必死に増税のみが正しいように偏向報道を繰り返しているが、それに付随して民主党の口から出ているのが「まず議員から身を切る、歳費削減してから増税。」というバカ発想だ…

 

2012/01/29 18:33

反日映画『マイウェイ』 [草莽崛起ーPRIDE OF JAPAN]

 

娯楽映画にいちいち目くじらを立てるのは野暮とは思いつつも、時代考証もでたらめで、「真実」として宣伝する輩がいるばかりか、朝鮮人を美化し日本人を貶めるステレオタイプの人物設定には、腹が立ちます。 ...

 

2012/01/29 18:21

?日本海”が歌詞に多数含まれる、日本の演歌文化を守りましょう!! [日本の面影 うぃすぱー・ぼいす]

 

←はじめにクリックお願いします m(__)m コブシを利かせて、艶やかな和服姿で唄うのが定番である日本の演歌。 しかし、何でもかんでも朝鮮由来だと触れ回っては日本文化ジャックを世界中で図ってる朝鮮人、最近で…

 

2012/01/29 16:26

本当の公務員経費削減と年金問題改革 [普通のおっさんの溜め息]

 

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2012/01/29 14:42

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「 幸福の黄色いハンカチ 」という映画がある。山田洋次監督の作品で、1977年に公開された映画だが、この中に、ある男が、幸せな結婚に破れて未練を残しつつも別れた元女房に対して、その後殺人を犯して前科者と…