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「憲法第9条は米国からみて賢明ではなかった」--ケイディス会見から(10)

2007/08/17 15:54

 

さあ、しばらく中断していた憲法問題にもどります。
日本国憲法を起草した米国陸軍大佐チャールズ・ケイディス氏とのインタビュー記録の紹介です。
この部分ではケイディス氏はなお憲法第9条がどうして生まれたのか、そのミステリーについていろいろ語っています。そして半分冗談ながら、第9条はアメリカの立場からすれば、賢明ではなかった、と語っています。
以下がその記録です。なおこのケイディス会見の記録の紹介は次回で最終回とします。

古森 幣原氏が天皇の考えをマッカーサー元帥に伝えたことが考えられる、ということですね。

ケイディス 幣原氏はその回顧録の中で、天皇の神格化否定の詔勅をつくる過程では、天皇とともにその作成にあたった、と述べているそうです。彼が天皇と話す機会を持っていたことは明白です。私は幣原氏に追放令の関連で、数回会ったことがあります。追放によって彼の「進歩党」のメンバーはほぼすべて国会から排除されることになったから、彼は追放令にはもちろん猛烈に反対していました。
 しかし幣原氏はいつも率直で、フェアーだった。だから私は彼が好きだった。彼の率直さを考えると、彼の息子さんが言っていることも、きっと真実なのだ、と思えてきます。が、となるとマッカーサー元帥がその回顧録の中で、本当のことを言っていないということになる。元帥は幣原氏がやってきて、戦争放棄のアイディアを提案した、と述べているからです。が、幣原氏にさらに別の人物、たとえば天皇、あるいは別の人が、そうしたアイディアを与えたかも知れないのです。

古森 しかしマッカーサー元帥自身がその戦争放棄を発案した、という説を否定できる理由もあなたは別になにも持っていないわけですね。

ケイディス そのとおりです。私の受けとった黄色い紙(マッカーサー・ノート)が、もし彼自身の筆跡であれば、その戦争放棄も多分、彼自身の発案だったと思います。しかしその紙を私は持っていないのです。

古森 あなたには要するにそれ以上はわからない、ということですね。

ケイディス その紙を持っていれば筆跡を判定もできたのですが。またホイットニー将軍にノートの発案者がだれか尋ねてもよかったのだけれど、そんなことをしたらきっと生意気な奴だと思われたでしょう。所詮は私は一大佐であり、命令されたことをただ実行するのが義務だったのです。

古森 第九条の起草者としてあなたは、いまの日本の自衛隊が、厳密には憲法違反だと思いますか。

ケイディス さあ、それは日本の最高裁判所が決める問題ですね。

古森 日本の最高裁の答えは「ノー」です。自衛隊は違憲ではない、ということです。

ケイディス であれば私はもちろんその最高裁の判断に同意しますが、いずれにせよこれは日本の国内問題です。

古森 第九条を起草したこと自体、いまふりかえってなにか感じることはありますか。たとえば戦争放棄とか再軍備禁止のお陰で、日本の経済の繁栄が容易になった、結果的に日本にとってプラスになりすぎたくらいだ、という評価もあります。

ケイディス 第九条が日本にもたらしたことを考えてみて下さい。アメリカのように巨額の資金を軍備に費やすかわりに、日本は経済努力に専念できた。いまの栄える日本を見て下さい。そして日本に対し防衛面でもっと努力をするべきだという圧力がかかるたびに、この第九条は日本にとって完璧な言い訳となる。極東の軍事力を十分に保つために、日本はもっと貢献(負担)すべきだ、アメリカはもう独力ではそれができない、という要請があるたびに、日本はぐるりとふり返って、“みて下さい。私たちは憲法の規定によりそうしたことはできないのです”と反論することができる。
 だから第九条はアメリカの対日外交の手をしばる効果をはたしている。それも日本の立場からみれば一向かまわない。なぜならアメリカはソ連が日本に向けて進撃し、日本を占領するような事態を決して座視しないことを、日本はよく知っているからです。

古森 アメリカの立場からみたらどうですか。

ケイディス あまり賢明なやり方ではないですね。(笑い)

古森 しかしこれまでのお話で、憲法づくりのかなりの部分がはっきりとしてきました。

ケイディス いや、あまり役に立てなくて申し訳ありません。当時の資料をもっと保存しておけばよかったのです。そうすればもっとくわしく確実なことが話せたのです。しかし外務大臣公邸での、あの会談の日のことは、とくに鮮明に覚えています。頭の中にその光景をいますぐ再現することができます。
 思えばそれは非常にドラマチックな瞬間でした。ホイットニー将軍はその会談について後で私にこんなことを告げました。これは将軍自身、自分の本の中にも書いていることです。GHQ憲法草案を日本側がただちにしりぞけた場合には、アメリカ側はそれを国民投票にかけるぞ、とホイットニー将軍が、その会議で日本側に迫ったわけですが、同将軍はマッカーサー司令官からそういうことを言え、というような命令など一切、受けていなかったというのです。ホイットニー将軍の独断で、そういう言葉を述べたのだ、というのです。
 総司令部に帰ってからホイットニー将軍は、マッカーサー元帥にその旨を事後報告しました。“国民投票にはかって、もし国民がGHQ憲法に反対すれば、もうこの新憲法の話はなかったことにしてもよい、とまで日本側に私の独断で告げたのは、とても過激な方法でした。もしマッカーサー司令官がそれに反対ならば、私はいますぐ幣原首相を訪れ、会談で述べた国民投票の件は自分の独断であり、マッカーサー司令官の考えではないから取り消す、と伝えるつもりです”と。
 しかしマッカーサー元帥はこれに対し“それはとてもいい考えだ。私がそれを考えつかず、貴官(ホイットニー将軍のこと)がそれを思いついたというのは、むしろ残念である。”と述べたそうです。

 しかしホイットニー将軍がそんな威圧的な言葉を、独断で述べたのも、もしかしたらその日、高熱があったからかもしれませんね。(笑い)

古森 そうですね。熱がなければ将軍はそれほど短気にはならなかったかも知れない。

ケイディス ホイットニー将軍が“原子力エネルギー・・・・・・”と言ったのも、私は彼が病気だったせいだ、と思います。そもそも私はその日、帝国ホテルに彼を迎えに行った時、彼は病気でまだ寝ていたので、会議に行くのをやめるよう説得したのです。彼は顔面が紅潮して熱っぽく、汗をとてもかいていた。とてもひどい様子だった。彼は無理すると肺炎にでもなりかねないと、私は思ったので、“病気なのだからやめましょう。日本側にはちゃんと説明できます”と言ったのです。
 しかし将軍は“いやそんなことをすると日本側は私の病気などは口実で、なにかほかに理由があって会談を延期したのだ、と思うに違いない”と答えました。

古森 それにしても“原子力エネルギーの暖”という表現がどこから出てきたのか、私にはよくわかりません。

ケイディス B29爆撃機のせいだと思います。その時、B29がちょうど着陸したばかりで、低空で飛んでいたからです。

古森 原子爆弾を投下したのが、B29だからということですか。

ケイディス そうだと思います。ホイットニー将軍がいったいどんな考えから、そんなことを口にしたのか

私にはわかりません。その時、私もへんな表現だなといぶかったくらいです。しかしそれを口にした時、将軍は笑っていたから、きっと冗談を言っているのだろう、と私は思ったのです。でも日本側はそんな種類のユーモアを解するようなムードにはなかったのです。(笑い)

古森 結局、憲法起草全体を通じて、最大のミステリーは、第九条のアイディアを一体、誰が最初に考えついたか、というわけですね。

ケイディス しかし、たとえそれがだれであってもどんな相違があるでしょうか。だれが発案したかということは、その内容がよいか悪いかに、どんな相違を与えるでしょうか。

古森 少なくとも歴史家にとっては、大きな相違があるでしょうね。日本国民にとってもいくらかの相違はあるのではないでしょうか。

ケイディス もちろんもしそれが外国人、アメリカ人による発案だとすれば、それが日本人である場合とはかなり違ってくるでしょうね。もし日本人のアイディアであるということになれば、第九条を改正することが、より困難になるでしょうね。

古森 そうです。だから日本では第九条の発案者がだれかは、非常に非常に政治的な問題なのです。

ケイディス しかしなぜでしょうか。芦田氏が第九条二項の最初の部分を修正した時、もし日本側がそういう第九条の内容にほかにも賢明ではないという点があったならば、なぜその他の修正を求めなかったのか、私には理解できません。たとえば、「攻撃目的のための陸海空軍は、これを保持しない」というふうに変えるよう求めることもできたはずです

古森 その修正の求めをあなたは受け入れましたか。

ケイディス はい、受けいれました。けれども現実には、日本側はひとつ(芦田修正)以外には、なんの提案もしなかったのです。

古森 第九条に関してはひとつだけだったのですね。

ケイディス はい。日本側に対し第九条について提案をしなくてはいけない、などと私は一度も言いませんでした。さらに芦田氏に対しても、私は修正を認めるのにホイットニー将軍の許可を得なくてよいのだということを告げたから、日本側は自由に修正を求められることはよく知っていたはずです。

古森 日本側は十分、承知していたのですね。

ケイディス 私がはっきりそう告げましたから。でも日本側は憲法案の修正を自由にいろいろ始めたら、きっとあまりにその数が多くなって国会での審議その他も困難になってくる、というような政治的理由から、差しひかえでもしたのでしょうか。

古森 もしかするとホイットニー准将が日本側との会談で言ったあの発言が、日本の指導者たちを畏縮させたのではないでしょうか。

ケイディス 国民投票にかけるという発言ですか。
(つづく) 



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2007/08/17 16:27

Commented by weirdo31 さん

>国民投票にはかって、もし国民がGHQ憲法に反対すれば、蒙古の新憲法の話はなかったことにしてもよい<

私もよくミス転換するので、言えた義理ではありませんが、ここだけは…  X 蒙古の新憲法 → ○もうこの新憲法

憲法論議を読む度に、中国の古い至言「禍福は糾える縄のごとし」を思い出します。

 
 

2007/08/17 16:28

Commented by kinny さん

これはとても興味深い。
当時者たちは、実に官僚くさい人々だ(笑)。
やはりマッカーサーのみ、まるで違う雰囲気を持っている。

 
 

2007/08/17 17:11

Commented by 古森義久 さん

weirdo31さん

ミスのご指摘、感謝します。
さっそく直しました。

 
 

2007/08/18 08:32

Commented by mochizuki さん

 古森“第九条の起草者としてあなたは、いまの日本の自衛隊が、厳密には憲法違反だと思いますか。”、ケイディス“さあ、それは日本の最高裁判所が決める問題ですね。”、古森“日本の最高裁の答えは「ノー」です。自衛隊は違憲ではない、ということです。”、ケイディス“であれば私はもちろんその最高裁の判断に同意しますが、いずれにせよこれは日本の国内問題です。”って、当たり前の当然ですね、自衛隊が軍隊であろうが準軍隊だあろうが。

 で、産経新聞の古森さん、憲法9条をどのように変えたいのでしょうか? “日本国民は正義と秩序を基調とする国際の平和を希求し、平和を乱す中国北朝鮮を不倶戴天の敵として、戦争をしなければならない”とでも変えるつもりですか????

 
 

2007/08/18 08:51

Commented by s-tatsu さん

古森様
以前のエントリとも関連しますが、ケージスが「交戦権」が何かよくわからなかった というのは驚きでした。
そういえば日本の学者の9条解釈でも、交戦権は曖昧に、グダグダに説明されているという印象を持ちましたが、ケージスがこうなのですから、ある意味当然なのかもしれませんね。

私は、ケージスは「近い将来、日本は9条をどうせ改正するに違いない」とフとどこかで考えていたような気がします。


「日本の永久武装解除が目的だった」とも言っているようですが、まさか60年にわたり不磨の大典となり、逆に米国をやきもきさせていることに一番驚いているのはケージス自身かもしれませんね。それくらい、9条は日本人の「穢れ」を嫌う気質にがっちりはまってしまった。

それにしても、民生局ケージスといえば、もっと氷のような人物をイメージしていたのですが、意外とソフトな印象でした。お年をめしたからでしょうか?実際に会った印象など、ちょっと気になります。

 
 

2007/08/18 09:56

Commented by thinking さん

 しかし、僕自身、物心がついてから、NHKラジオを、良く聞き、それを聞きながら、楽しんだり、考えたり、知識を得たりしました。 そしてテレビが家庭に入ってからは、NHKテレビは色々な歴史回顧ものや戦後の歴史再現ドラマを制作放映しましたが、インディアンとNHKは、嘘を付かないと思っていたので、純情な僕はそれらを見て、成る程、と思ったものでした。 他の国民も、知らず知らずにNHKによって、「戦後歴史の真相」というNHKのイメージによって、洗脳されているのだろうと思う。

 
 

2007/08/18 10:10

Commented by 古森義久 さん

kinnyさん

「官僚くさい」との評ですが、そういう点について私がケイディス氏に質問すると、「軍隊では上官の命令に服従することが絶対だったのだ」という趣旨の回答がありました。
軍隊というのは、官僚機構よりももっと官僚らしい組織なのでしょうかね。
でもケイディス氏の回想はかなり自由奔放に語っているという印象でした。
長い年月が去ってしまったからなのでしょう。

 
 

2007/08/18 10:14

Commented by 古森義久 さん

s-tatsu さん

ケイディス氏に実際に会ったのは、もうずいぶん前ですが、そのときの彼の笑顔は、彼の発言内容とともに、よく覚えています。こちらのどんな質問にも、もういまとなっては最大限、率直に答えようという姿勢を感じました。
とくに憲法第九条の発想が天皇だったのではないかという自分の推測を述べ、すぐに「この推測にはだれも同意してくれないが」などと言って、笑ったときなど、そういう印象を強く受けました。

 
 

2007/08/18 11:13

Commented by yoshi18 さん

古森様
ケイディスが言うように、芦田さんが「攻撃目的のための陸海空軍は、これを保持しない」というふうに変えていれば、自衛のための戦争は出来るという事で、もっと分かり易すかったのに、と思います。
最近NHKで憲法問題をやっていましたが、「憲法を改正するべき」という意見は半数以上ですが、「九条の改正」についてはまだ半数以下でした。
私は日本は「戦争の出来るごく普通の国」になるべきだと思っているのですが、九条の改正にはまだまだ時間がかかりそうですね。
決して戦争を進めている訳ではないのですが、いざという時は「実力の行使も辞さず」という備えがあって初めて、日本の主張が世界に認められるのではないかと思います。

 
 

2007/08/18 12:28

Commented by staro さん

また少しそれて申し訳ないですが、小沢一郎の過去と憲法って所で
池田さんの解説を紹介

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/26bb0a008afe7c12b14225ad4b467873

90億ドル出すときの無節操さには触れていないのが不満だが
よく観察されていると思う
小沢という奴は所詮はこんなものだろう

 
 

2007/08/18 12:51

Commented by 眠れぬシーサー さん

To 古森義久さん
古森氏とのQ&A経緯に基づき、7/23 11:01の古森氏のブログ「慰安婦は徴用ではなく募集だったーー日本政府調査資料から」に関して間違いがあるので指摘します。

【指摘】古森氏の本ブログの記述「ここで一貫しているのは慰安婦の女性は「募集」されていたという記述や説明です」は間違いです。なぜなら
①古森氏のブログ記述「ここで一貫しているのは慰安婦の女性は「募集」されていた、という記述や説明です」は記録どおりではなく、古森氏の「解釈」である。『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』はまさに資料集であり、この資料の意味は××であるなどとはその中で書かかれてはいない
②その上で古森氏が背景知識や研究者の意見をまったく考慮しておらず資料の意味を間違っている、具体的に4つの論拠がある
 1この資料集は1998年の中間時点のもので、現在の研究を直接左右するものではない
 2古森氏は慰安婦関係の背景知識を欠く為、読み間違えをしている
 3資料自体の読み間違え
 4現在の研究状況に関する間違え(情報不足)
 (各項目の説明は続きのコメントに記載)

【勧告】古森さん、●上記の指摘に具体的に答えるべきです。またもし間違いを認めるなら、今からでもブログを修正すべきです。

 
 

2007/08/18 12:52

Commented by 眠れぬシーサー さん

1この資料集は1998年の中間時点のもので、現在の研究を直接左右するものではない
この資料は一連の調査結果の中間発表にすぎません。決定的な資料はこれ以前に1992年の吉見義明の『従軍慰安婦資料集』に既に収録されています。またこれ以降にも調査が行われ、『台湾慰安婦関係資料集』2001年、『日本軍「慰安婦」関係資料集成』2006年などの資料も公刊されています。更には東京裁判で日本軍が慰安婦での犯罪(強姦・強制売春)で裁かれ、裁判で強制連行が認定された証拠資料(ここhttp://zeimusmaki.iza.ne.jp/blog/entry/168549/に書きました)が最近2007年4月に見つかっています。

2古森氏は慰安婦関係の背景知識を欠く為、読み間違えをしている
古森氏はここにある資料は警察が慰安婦の不法な募集を禁じたもので、政府のこの件での潔白を示すものだとしていますが、それらの資料がA:朝鮮では見つからない事、B:昭和14年(1939年)以降には存在しないことに気がついてない。
 これが意味することはA:朝鮮ではこうした取り締まりを行っていない事、B:FACTSでも引用された有名な文書「軍慰安所従業婦等募集に関する件」で軍中央から指示があったように、1938年3月以降は軍が細かく業者を選定し指示して徴募を行った事の証拠=深い軍の関与の証拠であることです。

 
 

2007/08/18 12:52

Commented by 眠れぬシーサー さん

3資料自体の読み間違い
>昭和13年1月に高知県知事が内務大臣などに送った文書
>「軍の威信にかかわる言辞を弄する募集業者の活動は禁止し、渡航希望者にも証明書を出さないことにすると報告している」
この文書の内容は「軍慰安所従業婦等募集に関する件」と同じで、「軍の威信を傷つける業者の活動」を禁じたのであって「慰安婦の募集を禁じたのではありません」。

4現在の研究状況に関する間違え(情報不足)
>吉見義明氏のような慰安婦問題研究者が-日本国内での最近の論議には-入ってこない理由-がわかった
これはまったくの間違えです。
 吉見義明が最近議論をしていないというのは、古森氏の情報不足による決定的な過ちです。吉見義明は現在も盛んに発言しており、2007年5月号の雑誌「世界」で●狭義-広義の強制論に決定的な結論をもたらす寄稿をしていますし、同じ事を2007年4月の朝日新聞紙上で説明しています。またそのHP(http://space.geocities.jp/japanwarres/center/hodo/hodo37.htm)でも声明を出しています。

 
 

2007/08/18 12:53

Commented by 眠れぬシーサー さん

To 古森義久さん

『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成をネットで調べてみました。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E6%94%BF%E5%BA%9C%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E8%B3%87%E6%96%99%E3%80%80%E3%80%80%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6&lr=

すると以下に詳しく説明されている、場所を発見しました。
http://ianhu.g.hatena.ne.jp/bbs/27

古森さん、このサイトで説明されている内容は、あなたの7/23ブログと違います。私は古森氏の7/23ブログの間違いを指摘していますが、何の具体的な回答はありません。古森さんあなたの7/23ブログは正しいのですか?

 
 

2007/08/18 12:57

Commented by 眠れぬシーサー さん

To 古森義久さん
私はあなたの質問に下記のように答えたのに、お返事がないようなので注意喚起しておきます。
珍しく慰安婦の関する具体的な質問だったので、きちんと答えておきました。
私としては未だにお返事がないという事は、古森氏は私眠れぬシーサーに反論できず、7/23ブログは古森氏に知識不足からの間違いがであったと判断しています。

●これらのQ&Aを通して私は「古森氏が資料集について何も知らず」に「敢えて」7/23ブログを書いたと考えています。 それが意味する事は記者として深刻な事態だと思います。


>普通は先に出てくるのが「中間」に近く、後から出る方が信頼性が高い
この資料集は図書館などに収蔵されていた文書を公刊したもので、この性格から先も後もそれが存在したという信頼性は同じでしょう。私が決定的と書いたのは慰安婦の実態、政府・軍の関与のあり方を知る上で、より重要で研究者の認識を方向付けた、という意味です。

>「古い資料だから無意味」というようなこと書いてる
私はただ資料が古いら無意味とは書いていません。問題なのは「1990年以降の慰安婦研究の上で資料が古く」既に多くの人が発見・問題提起し・議論され・その意味合いほぼが決定しているものだと言うことです。その上で古森氏はそうした議論とその結果を無視し、あたかもつい最近発見されたように書き、しかもその意味を間違えている。資料が古い事の問題はそうした意味合いです。
 この背景には古森氏がそうした経緯を無視している、あるいはまったく無知な事で、それ故に古森氏の慰安婦に関する知識の少なさとその間違った資料解釈を指摘しているのです。

>98年の資料集と92年に吉見氏がまとめた資料集と、普通なら政府のより新しい発表の方が客観性が高い
92年の吉見氏の資料集は資料の部分とその解釈に分かれています。92年の物の資料の部分と98年の資料集の客観性はそれが単に転載に過ぎない点で同じでしょう。それとももしかして、古森さんは吉見氏の資料集を読んだことがなく、こうした事も知らずに質問しているのですか?あなたはもしかして吉見氏の資料集について何も知らないで質問しているのですか?

 
 

2007/08/18 12:58

Commented by 眠れぬシーサー さん

To 古森義久さん
(続き)
>吉見氏の本や東京裁判の判決は98年の資料を否定していませんね。どこで否定している
私は吉見氏が98年の資料集を否定したと書いたことはありません。上記のように資料集の性格が転載にすぎない以上、誰も資料そのものを否定することはないでしょう。これも古森氏が資料集について何も知識がない為の、ひどく的はずれな質問に思えます。古森氏は自分では読んだこともなく、ほとんど何も知らない資料集について7/23のブログを書いたように思われます。

>「募集ではなかった」という証拠を提示してください。その文書が対象としている自治体や軍単位ごとに
吉見義明氏が述べているように日本政府・軍が慰安婦に組織的に強制連行していたという政府等の公的文書はありません。しかし古森氏は文書資料の意味が判っていない。発見できていないのは政府・軍が作成した資料であって、私が示したように裁判での取り調べ資料、元軍人の手記などの「文書」はいくつもある。そして裁判ではそもそも証言だろうが公的文書だろうが、基本的に証拠能力は同じでしょう。

従って「募集ではなかった」という「文書」であれば、オランダ臨時軍事法廷の裁判資料・判決、軍東京裁判の証拠資料、アンポン島の元軍人の回想などいくつもあります。例えばこういうものです。
『ある程度の強制はやむを得ないだろうという事だった。(略)副官の大島主計大尉は何が何でもやってやるぞという決意を顔一面に現して、「司令部の方針としては多少の強制があっても出来るだけ多く集めること。その為には宣撫用の物資も用意する」(略)
結局女性集めは民政関係の現地人警察を指導している政務隊におしつけられ、副官が中心になり、特警隊(憲兵)は協力し各警備隊・派遣隊もできるだけ候補者のリストをだして協力することになった。』(夭晴道「海軍特別警察隊」太平出版社、1975年より)
http://zeimusmaki.iza.ne.jp/blog/entry/224271/

 
 

2007/08/18 15:55

Commented by yaginuma さん

こんにちは。

憲法起草の当事者へのインタビュー、非常に興味深く読ませていただきました。続きがあるとのことですので、そちらを心待ちにしております。終戦後長い時間を経ましたが、漸くとはいえこのようなインタビューを目にすることができるのは、あらゆる人の思考に大きな養分となることでしょう。

ただ、古森氏の当ブログ上において、事実に到達する過程を自らの思想の代理戦争へと摩り替えてしまう不毛な議論(もはや議論とさえ呼び得ないものもありますが)が、せめて小康状態にでもなって下さると良いのですが。

 
 

2007/08/18 16:14

Commented by mochizuki さん

To s-tatsuさん
> 以前のエントリとも関連しますが、ケージスが「交戦権」が何かよくわからなかった というのは驚きでした。そういえば日本の学者の9条解釈でも、交戦権は曖昧に、グダグダに説明されているという印象を持ちましたが、ケージスがこうなのですから、ある意味当然なのかもしれませんね。<

 戦時国際公法(交戦法規・中立法規)上は、今現在、日本政府はアフガニスタンとイラクで「交戦権」を行使しているという解釈が理解・納得できないならば、憲法9条の「改正」は不可能でしょうね。

 
 

2007/08/18 16:44

Commented by staro さん

不眠症のシーサー、とうとう究極の荒らしと化したな
iza編集部の対策に期待する

 
 

2007/08/18 21:34

Commented by 古森義久 さん

yoshi18 さん

平和を守るためには、当然ながら戦争を起こさないようにする。自分から戦争をしなくても、他国が戦争をしかけてくる場合がある。それを防ぐには相手が攻撃をしてくれば、手痛い反撃を受けることを認識させる。
戦争だけをしたいと思って他国を攻撃する国は存在しない。戦争をしてまでも得たい目標、利益があるからこそ、軍事行動をとる。
戦争をして勝ち、その目標を手に入れられると思えば、その国は戦争に踏み切る。戦争に踏み切らせないようにするには、こちらも強力な防衛態勢を築く。こちらが弱ければ、相手が戦争をしたいという誘惑が高くなる。
絶対に戦争をしない方法はいかなる敵にも反抗しないこと。でも自己保存のための防衛の本能がない国、人間、いや生き物は存在しない。

こんなところが世界の現実であり、抑止という概念が生まれる土壌ですね。
わが憲法第九条はこの現実をみていません。みなくても他国が日本を守ってくれる限り、支障はないということでしょうがーーー

 
 

2007/08/18 21:35

Commented by s-tatsu さん

To mochizukiさん
> 戦時国際公法(交戦法規・中立法規)上は、今現在、日本政府はアフガニスタンとイラクで「交戦権」を行使しているという解釈が理解・納得できないならば、憲法9条の「改正」は不可能でしょうね。<

憲法9条を「改正」するには、戦時国際公法上、日本政府がアフガンとイラクで「交戦権」を行使していると理解・解釈しなければならない ということですね。

うーん、どうなんでしょう。私は「自衛隊はインド洋で海上給油活動をしている」「サマワで治安維持活動をしていた」程度しか知りませんが、交戦権は行使していないとも解釈できると思います。

ただ、私は少なくとも9条の「交戦権放棄」は削除すべきだと考えます。
なぜなら、なんらかの理由で日本が交戦状態にはいった場合、相手が戦争の禁じ手を破っても(たとえば、民間人を狙う 捕虜となった自衛隊員に拷問を加えるなど)、日本はなんら文句が言えなくなるのではないか?という可能性があるからです。だって、日本は交戦権(ハーグ陸戦法規・ジュネーブ条約などの保護を受ける資格)を放棄しているわけですから。

これはリベラルのみなさんにも同意していただけるのではないでしょうか?
つまり、リベラルの人は日本が戦争に巻き込まれることを懸念されているのだと思います。が、それは9条のほかの議論に土俵を譲るとして、交戦権放棄の削除は同意できるのではないか ということです。

ケージスのエントリから少し離れてしまいましたね。

 
 

2007/08/18 21:36

Commented by 古森義久 さん

yaginumaさん

ケイディス会見記録はまだ少し残っています。
まもなく最終部分を紹介します。

代理戦争については長い目でみてください。

 
 

2007/08/19 04:52

Commented by mochizuki さん

To s-tatsuさん(2007/08/18 21:35)
> →憲法9条を「改正」するには、戦時国際公法上、日本政府がアフガンとイラクで「交戦権」を行使していると理解・解釈しなければならない ということですね。<

 厳密には、戦時国際公法(交戦法規・中立法規)を含む国際法、国連憲章や日本国が締結・調印した国際条約を合理的に解釈し、その内容を理解・納得できない限り、憲法9条を「改定」しても「改正」にはならないだろうということです。

 即ち、具体的には、今現在、アフガン戦争とイラク戦争に関連して日本政府が自衛隊を派遣駐留させていいる行為が、「国際法上の交戦権の行使に相当するか否か」についての国際社会(特に、交戦当事者)における認識とその理由などを、日本人が解釈・理解・納得できないならば、憲法9条の「改正」は不可能という意味であり、「交戦権を行使していない」というのが国際社会の共通認識であるならば、それはそれで構いませんが、日本国民は「交戦権を行使していない」と認識していても、国際社会(特に、戦争の相手側 → 一般的に「敵」と表現される)が「交戦権を行使している」と認識していれば、悲劇が生ずることになり、実際に、イラク戦争におい “日本国を「敵」と認識する”との「サドル師の勢力」の声明が報道されたと記憶しています。 (続く)

 
 

2007/08/19 04:54

Commented by mochizuki さん

To s-tatsuさん(2007/08/18 21:35)続き
> うーん、どうなんでしょう。私は「自衛隊はインド洋で海上給油活動をしている」「サマワで治安維持活動をしていた」程度しか知りませんが、交戦権は行使していないとも解釈できると思います。<

 イザ語のオフィシャル解説によると、“一般に、交戦権に関しては「国家が戦争を行う権利」と「戦時国際法に基づき交戦国に認められる諸権利の総称」という2つの意味がる”と説明されていますが、戦時国際公法(交戦法規・中立法規)に依ると、①“相手に敵意を明示または黙視する”または、②“相手が明示または黙視した敵意を承認する”、③“戦時におい、回避の義務/避止の義務(中立国は直接、間接を問わず交戦当事国に援助をおこなってはいけない義務を負う)・防止の義務(中立国は自国の領域を交戦国に利用させない義務を負う)・黙認の義務(中立国は交戦国が行う戦争遂行の過程においてある一定の範囲で不利益を被っても黙認する義務があり、この点について外交的保護権を行使することはできない)からなる中立国の義務の何れか1項目以上を放棄する”のうち、何れか一つの条件に相当すれば、「交戦国(交戦団体)」になり、「交戦権を行使した状態/交戦権を認めた状態」になると、私は思料します。

 因みに、アフガン戦争とイラク戦争に関係して、“日本国は、交戦当事国ではなく、中立国である”と、日本がいくら主張しても、交戦当事国の一方であるアメリカが“日本は(戦争に)貢献している”と感謝されて、多くの日本国民・日本国政府・日本国の国会・大衆通信媒体(特に、日本の一流紙である産経新聞と読売新聞)の関係者などが、それに狂喜する状態を見て、国際社会(特に、アメリカの敵側)が「日本は中立国である」と認めるでしょうか?   (続く)

 
 

2007/08/19 11:53

Commented by s-tatsu さん

To mochizukiさん
交戦権の解釈、参考になりました。

ご指摘の、ムクタダ・サドルのマフディ軍は、私兵集団ですよね。
国家ではない、そういう私兵集団と交戦権がどう解釈されるのか、勉強不足で私にはよくわかりません。法的にはイラク国内問題だと理解しているのですが。

mochizukiさんの問題意識の要点は、相手から勝手に敵視されたらどうするのか?主観と客観の不一致 だと理解しています。これは私も大切な問題意識だと思います。

イラク政府は日本に感謝しているようですが、大衆レベルでは十字架の影が薄いので比較的印象は悪くないと思います。中東は親日意識が強いようですが、先祖から我々への遺産だと思います。

過激派は「過激」ですから、お前は敵か味方か?になるのでしょうね。彼らの思考に完全にあわせることは出来ません。
「普通の」国際社会から日本はどう見られているのか?日本国内にいてはなかなか見えてこないです。米国に住んだ新渡戸が武士道、キリスト者内村が代表的日本人を著したのは偶然ではないでしょう。
だからこそ、ワシントン駐在の古森さんのエントリなどを参考に理解吸収していきたいですね。私はそう思います。

 
 

2007/08/20 05:17

Commented by mochizuki さん

To s-tatsuさん(2007/08/19 11:53)
> 交戦権の解釈、参考になりました。ご指摘の、ムクタダ・サドルのマフディ軍は、私兵集団ですよね。国家ではない、そういう私兵集団と交戦権がどう解釈されるのか、勉強不足で私にはよくわかりません。法的にはイラク国内問題だと理解しているのですが。<

 そもそも、イラク問題は、アメリカイラクに侵略してサダムフセイン政権を倒し、「イラクの民主化」を唱えて傀儡政権を樹立したのが実態ですから、イラク国内の問題に米英日などが介入して生起・継続している「戦争」または「国際的武力紛争」と呼ぶのが実相であり、ムクタダ・サドルのマフディ軍は「私兵集団」というよりも、「イラク‐米英戦争」の一面おいては「抗米英民兵組織」、また、「イラク内戦」の一面においては一定地域を実効的に勢力下に置いた「反政府武装勢力」であり、何れに面おいても「交戦団体承認(recognition of belligerency)」が為され「交戦権(the right of belligerency)」が付与されて然るべきだと、私は思量します。

 因みに、「交戦権(the right of belligerency)」の一面は、“敵と認識したら構わずに損害(殺傷・破壊)を加えるときの違法性が排斥される権利」だと、私は認識しています。

> mochizukiさんの問題意識の要点は、相手から勝手に敵視されたらどうするのか?主観と客観の不一致だと理解しています。これは私も大切な問題意識だと思います。<

 「敵の敵」は、主観的には「味方」としても、客観的には「味方」にも「敵」にもなり得るが、一方、「敵の味方」は主観的にも客観的にも「敵」であることは紛れもない事実であり、自分が勝手に中立だと思い込んでいても、交戦当事者の一方の味方をしたら、他方から敵視されるのは当然だと、私は認識しています。 (続く)

 
 

2007/08/20 05:20

Commented by mochizuki さん

To s-tatsuさん(2007/08/19 11:53)続き
> イラク政府は日本に感謝しているようですが、大衆レベルでは十字架の影が薄いので比較的印象は悪くないと思います。<

 日本に感謝している「イラク政府」は、交戦当事者の一方であり、日本が「イラク政府」の味方をしたのがその感謝の理由はだから、「イラクの反政府武装勢力」に敵視されるのが当然の道理・条理であるのに、日本に感謝するイラク人が普通・正常であり、日本を敵視するイラク人は特殊・異常であると、日本人が認識するならば、それは日本政府や日本の大衆通信媒体などによる情報操作の所為だと私は推量します…。

> 中東は親日意識が強いようですが、先祖から我々への遺産だと思います。<

 中東諸国の人が親日意識を持っているのは、少なくとも私が知る限りにおいては、中東戦争で局外中立の立場を取り、国連決議に従ってイスラエルとの国交を断絶したことに敬意を表しているのが理由だと、30年ほど前に複数のアラブ人から聞きましたが、その人々は、中東戦争でアラブの味方であったソ連・中国・朝鮮よりも、日本の方が遥かに信頼できるそうです。 現在ではどうかは知りませんが…。

> 過激派は「過激」ですから、お前は敵か味方か?になるのでしょうね。彼らの思考に完全にあわせることは出来ません。<

 30年ほど前に、エジプト軍の兵士に“イスラムの戦争は如何して過激なのか?”と質問したら、“同胞を迫害する異教徒は敵であり、敵を見たら構わず殺せ、敵に背を向ける卑怯者は地獄に堕ちる、敵が戦いを止めたら此方も止めろ、敵が悪意を持ち続けない限り此方も怒りをもち続けてはならない、とコラーンに書いてあるが、これが過激か?”と反問され、“戦争の普遍的な原理だよな”と納得したことがあります、彼が過激派・普通派・穏健派の何れに属すかは分かりませんが…。

 因みに、2001年の9.11のあと、「お前は敵か味方か?」と叫んだのは、米国のブッシュ大統領であり、米国のイラク侵攻は長引くと予測した人を「恥辱の殿堂に置いた」のは、産経新聞の古森義久記者だと伝え聞いております。

> 「普通の」国際社会から日本はどう見られているのか?<

 日本国も「普通の国際社会」の一員だから、特定の外国の目を気にし過ぎない方がよいと、私は思っています。

 
 

2007/08/20 08:47

Commented by s-tatsu さん

To mochizukiさん
mochizukiさんの主張を理解しました。
人様のブログですので、このあたりにしましょう。
古森さんの次のエントリを楽しみに待ちましょう。

 
 

2007/08/27 19:41

Commented by clasha さん

他人の事も信用できないのに軍隊なんか信用できるか?

 
 
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