北京オリンピックの開幕もいよいよ明日に迫りました。
その北京五輪についての私の論文の紹介の最終部分です。
VOICE最近号掲載の論文ですが、その内容はオリンピック開幕を控えたいま、要点をついていると自負しています。
以下の文中に記した五輪の金メダリストは中国当局から入国ビザを取り消されたというニュースが本日8月7日、流れました。
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このダルフール虐殺事件は国際的にも反発を広げ、「アムネスティー・インターナショナル」や「国境なき医師団」(DWB)という民間の人道組織が中国に抗議するという形で動いた。
アメリカでもミア・ファローさんらに触発される形で、「ダルフール救援連合」(SDC)とか「ダルフールへのドル献金」(DFD)、「ダルフールのオリンピックの夢」(ODD)というような組織が結成された。
そしてダルフール大量虐殺で中国を非難する動きはアメリカ議会でも活発となったのである。
ダルフールに関するこうした中国への抗議の動きは2007年に激しくなり、アメリカの議会下院では6月に一連の公聴会を開いた。
この場では北京オリンピックは「ジェノサイド(大量虐殺)・オリンピック」だとして非難された。大量虐殺を黙認し、支援までするような国がオリンピックを開くことは不当だという主張だった。
公聴会では元オリンピックのスター選手たちも証言した。
ダルフールの大量虐殺を北京オリンピックに結びつけるという議会側の考えのせいだった。
2006年のトリノ五輪のスピードスケートにアメリカ代表として出場し、金メダルを獲得したジョーイ・チーク選手やシドニー五輪で活躍した女子マラソンの伝説的ランナー、ケニアのテグラ・ロルーベさんが証言したのだった。
ロルーベさんは次のように述べた。
「中国当局が北京オリンピックの開催で平和を祈願するなら、ダルフールの平和への行動をとる責務がある。スーダン政府が国際的批判を無視できるのは、中国の支援によって急速に富を得たからだ。中国が国際社会の責任ある一員だというなら、正義や人間性を尊重する証としてスーダンへの支援を停止すべきだ」
アフリカの黒人女性、しかも全世界に知られたマラソン走者がこうしてアメリカ議会から発信する中国政府への非難はパワフルだった。
中国政府はその後、スーダン政府への軍事援助の削減などの緩和策をとると発表した。
だがなおダルフールのジェノサイドは北京オリンピックのレーダースクリーンからは消えていないのだ。
こうして報告してくると、北京オリンピックを円滑に挙行し、無事に終了しようとする中国政府の前方にも、周辺にも、人権問題で抗議する多数の組織が多数の障害を設けている構図が明らかになるだろう。
中国当局がその「包囲網」にどう対処するのか、注視されるところである。(終わり)
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by abusan
小沢一郎氏ら媚中派に読んでい…