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オバマ大統領とクリントン国務長官は中国重視で一致

2009/02/01 21:39

 

SAPIO掲載のレポートの後半部分を紹介します。

 

なおオバマ政権の対テロ対策への懸念などについて以下のサイトに記事を書きました。

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/i/93/

 

           ==========

 

オバマ、クリントン両氏の第二の共通項はいわゆるソフト・パワーの重視だろう。

 

このソフト・パワーというのも定義が難しく、言葉だけが先行して現実が伴わないことの多い標語ではあるが、国家同士の関係では環境保護とか文化とかいう要因を指すのだろう。

 

女性の人権とかNGO(非政府機関)の役割というようなテーマも入ってくる。

 

純粋な軍事力とか経済力、政治力とは異なり、人間の皮膚感覚に直接に触れる要素を外交でも重視するという発想だといえる。

 

たぶんにイメージが重要となるから、外交自体でもとにかく話し合い、協議が優先されることともなる。

 

民主党としてはこの要因もまた共和党ブッシュ政権へのアンチテーゼとしてとくに強調するようになったといえよう。

 

さて第三の共通項は中国重視である。

 

オバマ氏は外交論文で「わたしはまた中国が二十一世紀の共通の課題に対応することに協力し、拡大するパワーとして責任ある役割を演じることを奨励する」と強調していた。

 

かなりのスペースをさいたアジア政策でも中国重視に終始し、主要同盟国の日本には直接の言及がなかった。

 

クリントン氏にいたっては「米中関係は今世紀の世界で最も重要な二国間関係である。米中両国が歩調を合わせて達成できることを達成せねばならない」と断言していた。

 

これまた日本への正面からの言及がないのが特徴だった。

 

他方、現段階でもオバマ、クリントン両氏が選挙キャンペーン中の衝突とは別に、スタンスを明らかに異にする具体的な外交案件も存在する。

 

たとえば中東問題の扱いでカギとなるイスラエルへの姿勢では、クリントン氏が上院議員時代から顕著なイスラエル支持の傾向をみせてきた。

 

オバマ氏はアラブ側への理解をより多くみせることで知られている。

 

核兵器開発を進めるイランに対しても、クリントン氏は強硬な声明を繰り返し、経済制裁を積極的に支持し、最悪の場合の軍事力行使の可能性までを示唆した。

 

オバマ氏イラン大統領との直接対話を提唱したのとは対照的だった。

 

クリントン氏は全体としてオバマ氏よりもすでに各国の要人たちに直接よく知られているといえる。

 

国際舞台ではかつてのファーストレディーとしてだけでさえも、明確で断固としたような言動、自信に満ちた挙措で強い印象を残してきた。

 

アメリカ国内でもなお影響力は強く、オバマ新大統領としてもまったくの部下扱いもできない大物だといえる。

 

しかも国務長官職を受けるにあたっては、大統領にいつでも直接、会えること、政府部内の外交関連のトップ会談すべてに参加できること、国務省の高官や補佐官はすべて自分が自由に選べること、などの了解を取りつけたという。

 

文字どおりの超大物国務長官の登場なのである。

 

だからこそオバマ新大統領もクリントン国務長官との調整にはことさらの慎重さが求められ、その調整がうまくいかなければ、新政権の外交政策には深刻な足並みの乱れがすぐに出てくる危険性も高いということだろう。(完)

 

                ========

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2009/02/01 21:53

Commented by tora3 さん

新政権の支那重視は昔から言われていたいことで、アメリカ人の好みだから仕方がないとしか言えませんね。

ただ、支那と共存が困難な日本としては当然自国の利益を守るため、米支2国を相手に巧妙な立ち回りを行わねばなりません。

問題はアメリカの支那重視日本無視ではなく、日本が自国の利益を守るために大胆な外交の構図を戦略的に描く能力があるか否かですね。
 だって、アメリカ人は昔から支那に幻想を持っていて、その幻想を根拠に外交を展開するのですから、日本としては「もう勝手にすれば?」としか言いようがありません

 日本は決してアメリカと敵対するものではありませんが、アメリカの気分や都合に振り回されて日本の国益を損じるつもりもないことを明確にし、外交、防衛の独自の力を強めるしかありませんね
 アメリカが「日本も独自の貢献をしろ」とせっついている今を好機と見てアメリカの言うことを聞く振りをして日本独自の防衛力の整備を進めるぐらいのことはしないとお話にならないと思います。日本政府は

 
 

2009/02/02 00:38

Commented by izajapanfuture さん

古森義久

オバマ大統領とヒラリー国務長官の関係は私には小泉首相と田中真紀子外務大臣の映像と脳内でダブって感じられてしまいます。

小泉首相は田中外相の排除に成功しましたが、ご指摘の通りオバマ大統領はヒラリー長官をどう処するのかは興味深いところです。

またその対処や方針の過程でオバマ政権の今後を占う意味での、リトマス試験紙となるように思っております。

 
 

2009/02/02 05:20

Commented by thinking さん

>クリントン氏にいたっては「米中関係は今世紀の世界で最も重要な二国間関係である。米中両国が歩調を合わせて達成できることを達成せねばならない」と断言していた。

 いやはや、日本のこれからが思い遣られる。
 米中で世界を二分する、という意味に取れるが、戦後、パックス・アメリカーナという雰囲気によって、何と無く安心して軍事的に安心安住して来た日本が、今、中国、北朝鮮の軍事的脅威の現実に有るが、パックス・アメリカーナは最早、終わりで、それだけ中国の軍事力が、日本の経済援助を受けて、莫大な軍事費によって強大になって、さすがのアメリカも最早、無視できなくなったという事だ。

 
 

2009/02/02 07:06

Commented by 古森義久 さん

tora3 さん

「日本独自の」という概念はこれからますます重要になってきますね。

オバマ政権が期せずして、日本をそういう方向へ駆り立ててくれるような気がします。

 
 

2009/02/02 07:07

Commented by 古森義久 さん

izajapanfuture さん

オバマとヒラリーは小泉と真紀子ですか。
なるほどね。
ただ頭脳の明晰さはヒラリーと真紀子だと、どうなのか。

 
 

2009/02/02 07:11

Commented by 古森義久 さん

しゅん さん

オバマ政権、本当に「日本重視」を感じますか。

オバマが麻生首相に電話をしたのは、就任から10日近くが過ぎてから、しかも各国首脳では11番目でした。

ヒラリーの議会証言も全体として読むと、日本の扱いはオーストラリア韓国と同じみたいです。

もちろんこうした情報の破片を動かして、あれこれ読もうとするのも、どこまで意味があるか。往々にしてなにもないところになにかがあるかのように錯覚してしまう危険がありますね。

 
 

2009/02/02 07:13

Commented by 古森義久 さん

thinking さん

やはり軍事力というのは国際政治においては重みがありますね。

 
 

2009/02/02 08:51

Commented by thinking さん

To 古森義久さん
>izajapanfuture さん
>
>ただ頭脳の明晰さはヒラリーと真紀子だと、どうなのか。

 いやはや、真紀子さんは、政治評論家の故早坂茂三氏が言ったが、真紀子さんは、政治家という以前の問題であって、人間的に問題があると云ったが・・・。 病気の田中角栄を病院へ入院させようとした秘書の早坂茂三氏に猛反対して自宅から出さなかったという位だから、冷静で客観的で合理的な判断に、問題があるのではあるまいか。

 
 

2009/02/02 14:30

Commented by venom さん

キッシンジャーと周恩来の会談を思い出します。 二人仲良く意見が一致して、日本封じ込めを主張しておりました。 キッシンジャーいわく、「中国人の考えは理解できるが、日本人の考えは理解できない」のだそうで。

どちらも物質主義者・現実主義者だから、相通ずるものがあったのでしょうか? 彼らには物質的利益が全てであり、名誉や献身を重んずる日本人の行動原理は理解しづらいのかも知れませんね。

コンドリーザ・ライスも、キッシンジャー風の物質主義者だったと感じました。 そこを北朝鮮に足元見られて、付け入る隙を与えてしまったのでしょう。

ビル・クリントン中国を重視して、それはアメリカ知識人の中国に対するロマンチックな幻想にマッチした政策だったのでしょうが、彼自身はずいぶん物質的利益も手にしたようですね。 クリントン政権の元高官たちが、中国共産党幹部とのコネを売り物に、対中進出したアメリカ企業の顧問となって、ずいぶん稼いだようです。

はて、ヒラリーはどんな利益を追求するのでしょうか? ご亭主よりは頭が良いと思うのですが。

 
 

2009/02/02 19:51

Commented by yuuitirou さん

民主党だから中共好き 

 
 

2009/02/02 21:10

Commented by leny さん

ジョセフ・ナイ駐日大使の存在や、国務長官の13日の上院外交委員会公聴会での証言では、従来どおりの日米同盟の継続って感じです。一部の報道では、国務長官の初外遊先は日本とか。どこまで本気なのか演技なのかは、今後の見ものですね。

 
 

2009/02/03 04:21

Commented by ohrakusai さん

オバマ大統領クリントン国務長官は中国重視で一致
>ヒラリーの議会証言も全体として読むと、日本の扱いはオーストラリア韓国と同じみたいです。

私も同感です。”G3+The Second World” 的な世界秩序の見方が一部のpunditsだけでなく、政権リーダー達にも共有されているのでしょうね。
次期駐日大使が、ナイだというのも、少し筋が違うような印象です。(日本では対日重視だと受け取っているようですが)

高レベルの米中外交が、嘗ての、日米構造協議のようなものを目指す可能性もありますが、現在の経済危機、中東アフガン情勢、対中収支バランスを考えると、アメリカがupper handを取れる可能性は先ずないでしょう。

 
 

2009/02/03 13:38

Commented by venom さん

クリストファー・ヒルが駐イラク大使になるみたいですね。
ブッシュ・ライス路線失敗の責任を押し付けられて、冷や飯食わされるんでしょうか。

 
 

2009/02/03 21:00

Commented by gujin さん

このところ中国で、北朝鮮で、イランで等々各国でオバマ大統領就任歓迎式典が盛大に催されていますね。こんなに世界から愛されたアメリカ人はかつて存在しなかったのではないでしょうか。
 日本がオバマさんに失礼をしているようでとても気になります。昨日麻生さんが言っていたアジア援助計画も方向はよいとしても、まったく詰めた計画でなくてわたしのような素人が聞いても隙だらけのように感じます(中国その他の国々とどう関わるのかまったく不明)。
 麻生さん国の自立のことを考えて下さい、と何度言いたくなることか。

 
 

2009/02/04 01:42

Commented by 古森義久 さん

gujin さん

日本も北朝鮮金正日に大歓迎される首相を早く選ぶべきだい、ということなのでしょうね。

 
 

2009/02/04 01:43

Commented by 古森義久 さん

venom さん

どうですかね。
外交官のランクとしてはかなり高いポストだと思うのですが。
栄転かも知れませんよ。

 
 

2009/02/04 02:03

Commented by gujin さん

To 古森義久さん
>日本も北朝鮮金正日に大歓迎される首相を早く選ぶべきだい、ということなのでしょうね……
 そしたら歓迎にノドン一発ぐらいプレゼントしてくれるかもしれませんね。

 
 

2009/02/04 03:00

Commented by 古森義久 さん

ohrakusai さん

ヒラリーが日本を訪れる予定ですが、訪日というより、訪中の際に日本に立ち寄るというのが実態ですね。

日本の外務省あたりは「日本重視の証」と宣伝するでしょうが。

 
 

2009/02/04 04:22

Commented by thinking さん

To 古森義久さん
>ohrakusai さん
>
>日本の外務省あたりは「日本重視の証」と宣伝するでしょうが。
  
 左翼の新聞社は、本当に、こういった楽観的というか、自分に都合の良い方向に捻じ曲げて、記事を書いて読者に読ませる。 日本政府に対しては徹底的に辛辣で疑い深い癖に、中国に対しては徹底的に甘い、そして中国を重視するアメリカなら「好きです、札幌」、いや、「好きです、アメリカ」と、書きそうなのが、僕の家で、講読している北海道新聞なのですよ。

 
 

2009/02/04 14:33

Commented by 花うさぎ さん

To 古森義久さん

>ヒラリーが日本を訪れる予定ですが、訪日というより、訪中の際に日本に立ち寄るというのが実態ですね。
>
>日本の外務省あたりは「日本重視の証」と宣伝するでしょうが。

まさにその通りの報道がされています。

真っ先に訪日するのは「日本軽視」との懸念を払拭するのが狙い、とか言ってますよ~(^^;。

 
 

2009/02/04 15:34

Commented by 古森義久 さん

花うさぎ さん

ヒラリー長官はインドネシア中国へ行く途中に日本に立ち寄るという感じですね。日本はたままた一番近い、ということで。

 
 

2009/02/04 23:39

Commented by staro さん

http://tamurah.iza.ne.jp/blog/entry/900082/

田村記者は古森様と同じようですね

 
 

2009/02/05 00:24

Commented by dpal451 さん

 古森様 こんばんは。

 >クリントン氏にいたっては「米中関係は今世紀の世界で最も重要な二国間関係である。米中両国が歩調を合わせて達成できることを達成せねばならない」と断言していた。

 この意味は、確かに中国の軍事力の影響が世界的に脅威になりつつあり、アメリカも持て余してきていることの認識表明だと思います。

 20年連続二桁軍事費伸びですし、独裁国家ですからスパイ、謀略活動なども好き放題、世界の独裁国家との関係強化、利権確保と歴史を逆行させようとしています。

 そして、人民解放軍の将軍が、核の先制攻撃の発言をしても、共産党は更迭も注意もしないというとんでもない体制であることが分かりました。

 軍事、外交的にみれば日本はまさしく幼児ですから、アメリカは日本を軽く見るはずです。まさか中国の対抗勢力とは考えていないでしょうから。
 ただ、気にしているのは日本政治が左翼に占領されて、中国側にいってしまうことだと思います。
 

 
 

2009/02/05 00:56

Commented by 古森義久 さん

dpal451 さん
 
日本の媚中派による日本白アリふう侵食こそ、気をつけましょう、ということですか。

 
 
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